Image by: Onitsuka Tiger
「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」が、2022年秋冬コレクションをミラノファッションウィークで発表した。フィジカルでのショー開催は、3シーズンぶりとなる。
今シーズンのテーマは「陰影」。"豪華絢爛"が主流だった西洋の美意識に、"黒の衝撃"として迎え入れられた1980年代のジャパニーズファッションや、70年代に生まれた少女グループの"ツッパリファッション"といった日本独自のカルチャーを称えた。
コレクションでは、黒の濃淡や光沢の違いを、異素材のドッキングや過剰なレイヤードで表現。身体のシルエットに左右されない、ジェンダーレスなスタイルを提案した。ナイロン素材のビッグシルエットのアウターは、袖や裾をボアで切り替えしスポーティかつラグジュアリーなムードを踏襲。
ハイネックのトップスは、パデッドジャケットとフリースジャケットをダブルで重ねたり、テーラードジャケットは、バックルを施してシルエットで遊んだりなど、着物の羽織りや帯の"合わせ"にも通じるディテールがユニークだ。
ボリューミーなトップスに合わせるのは、軽さのあるマキシ丈のバミューダパンツやミディ丈のプリーツスカート。ボンタン風のシルエットのイージーパンツも、スポーティな素材とサイズ感でコンテンポラリーなアイテムに昇華した。
ミニマルなトーン・オン・トーンのアイテムを彩るのは、炎とフラワーのオリジナルプリントや "ツッパリファッション"からイメージを広げたというグラフィカルな刺繍。2つのモチーフをヘビーコットンのカフタンドレスやアシンメトリーなニットの柄などに落とし込み、モダンにまとめ上げた。
足元には、パンキッシュなレザーのフラットソールシューズや、ナイロンキルティング素材のプラットフォームスニーカーをコーディネート。存在感のあるクリアなアイウェアは、金子眼鏡とのコラボレーションとして発表された。
「オニツカタイガー」は、2022年春夏に「東京の旅」をテーマに、東京のリアルな街を舞台にしたショートフィルム「MILAN-TOKYO」を発表。今シーズンは、「1980年代のジャパニーズファッションを称えるために、ミラノから再び戻ってきた」というシーズンを跨いだストーリーでコレクションを発表した。
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