「エムエム6 メゾン マルジェラ」を愛するクリエイター6人のリアルスナップ

2024年秋冬「アヴァン・プルミエール」

東京のクリエイター6人の集合カット

東京のクリエイター6人が着こなす「エムエム6 メゾン マルジェラ」

IMAGE by: Ryohei Obama(SIGNO)

東京のクリエイター6人の集合カット

東京のクリエイター6人が着こなす「エムエム6 メゾン マルジェラ」

IMAGE by: Ryohei Obama(SIGNO)

「エムエム6 メゾン マルジェラ」を愛するクリエイター6人のリアルスナップ

2024年秋冬「アヴァン・プルミエール」

東京のクリエイター6人の集合カット

東京のクリエイター6人が着こなす「エムエム6 メゾン マルジェラ」

IMAGE by: Ryohei Obama(SIGNO)

 「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela、以下MM6)」を愛する6人のクリエイターをストリートスナップ。ブランドの基本哲学は、ready-to-wearではなく「ready-when-worn」。見慣れた日常着にひと手間を加えたデザインは、あえて解釈の余地を残しており、着る人の個性と融合して初めて完成する。2024年秋冬「アヴァン・プルミエール」コレクションは、ウィットの効いたエレガンスや遊び心を感じさせるアイテムぞろい。シルエットを再構築し、新たなアティチュードを与えたワードローブを様々なジャンルで活躍する6人が着こなした。

「MM6の黒は、内なる強さと美しさを引き出す」

塩塚モエカ(シンガーソングライター、ギタリスト)

 原宿でキャッチしたのは、オルタナティブ・ロックバンド「羊文学」のボーカル・ギター 塩塚モエカ。この日着用していたドロップショルダーのドレスは、MM6ならではのギミックが効いたデザイン。本来、ライニングに使われるビスコース素材が、装飾としてショルダーのシーム部分に重ねられている。手にしているのは、小ぶりながら存在感を放つ「ジャパニーズ」バッグの新シェイプ 。同系色のブルートゥースヘッドホンを首に掛け、音楽とともに街を歩く。「下北沢でライブをやっていた頃は“バンドマンらしくない服を着る”ということを意識したりもした。ロック=泥臭いと敬遠されず、いろいろな人に見てほしかったから。今は力強いメッセージと結び付けたくて、ステージでは黒の衣装を着ることが多い。MM6の黒には、しなやかさやイノセントさを感じる。着る人の内なる強さや美しさを引き出してくれるような服だと思う」。

ミディドレス 10万100円ブーツ(H7cm)9万6800円、「ジャパニーズ」バッグ(H23×W18×D7cm)5万3900円、ヘッドホン(本人私物)

塩塚モエカ | Moeka Shiotsuka
オルタナティブ・ロックバンド 羊文学のギターボーカル。今年は横浜アリーナでの単独公演を成功させ、バンド初のアジアツアーも完走。新曲「Burning」はアニメ「推しの子」第2期のエンディング主題歌。8月には「SUMMER SONIC 2024」などフェスの出演も控える。@hiz_s

「ダンスはライフスタイル。毎日服を着る感覚と同じ」

THE D SoraKi(ダンサー)

 新宿のダンススタジオでリハーサルしていたのは、THE D Soraki。ジレとして着用しているのは、ワークウェアの機能を誇張し、ポケットをアシンメトリーに配置したスリーブレスドレス。タグに「WAYS TO WEAR IT」の文字が記されているように、MM6の服は型にはまらない自由な着方が可能。ボトムには、踊りの妨げにならないジャージー素材のワイドレッグパンツをチョイスした。「色のある服が好き」というSoraKiのダンス歴は17年。世界王者となった今は国内外を飛び回り、躍動感あふれるパフォーマンスで人々を魅了している。「辛い時期も音楽とダンスがあったから生きられた。踊ることは、ライフスタイルそのもの。毎日服を着る感覚と同じ。他人にかっこ悪いと言われても関係ない、自分がかっこいいと思っていればかっこいい」。そのブレない精神が、唯一無二の個性を築き上げる。

スウェットトップ 8万5800円ベストドレス 20万1300円ジャージートラウザーズ 8万5800円ニットキャップ 4万5100円、スニーカーとリング(本人私物)

ザ ディー ソラキ | The D Soraki
2003年神奈川県生まれ。2022年にフリースタイルダンスの世界大会「Red Bull Dance Your Style」で優勝。フォーブス誌の「30 UNDER 30 JAPAN 2023」のENTERTAINMENT & SPORTS部門に選出。星野源「生命体」や山下達郎「SPARKLE」など多くのMVに出演する。@the_d.soraki_dance

「旅は人生の一部。旅に持っていける服が好き」

琉花(モデル、フォトグラファー)

 公園で愛犬の散歩をしていたのは琉花。これまで30ヶ国を旅しており、「旅は人生の一部。服は旅に持っていけるものを選ぶ。アウトドアが多いので、動きやすさを重視することが多い」と語る。ブランドの設立以来、MM6を愛用しているという彼女がまとうのは、ダメージ加工のコットンキャンバスジャケット。ボリュームシルエットのデニムは、切り離した生地を縫い合わせたフロントデザインがポイントで、ベーシックな組み合わせの中にも新しさを感じさせる。「MM6の服はどこかエッジが効いていて、シンプルになりすぎないところが好き」。アクセントにピンクの「ジャパニーズ」クロスボディバッグを加え、足下にはエラスティックバンド付きのバレエシューズで甘さをプラスした。琉花が次の旅先として考えているのはモンゴルと、南米ボリビアのウユニ塩湖。その行動力と好奇心が、彼女のクリエイションを支えている。

ジャケット 18万1500円 デニムトラウザーズ 10万7800円バレエシューズ 9万5700円、「ジャパニーズ」クロスボディバッグ(H23×W21×D11cm)6万8200円、Tシャツ(本人私物)

琉花 | Luka
1998年東京生まれ。モデルとして雑誌やCM、広告などで活躍。15歳から写真を始め、現在はフォトグラファーとしてアパレルの広告やZINEの製作などを手掛ける。世界各国を旅して撮影した作品の展覧会も開催。@tokyodays_luka

「かっこいいと思う基準は、それがリアルかどうか」

Spikey John(映像作家)

 渋谷でキャッチしたのはSpikey Johnこと早矢仕貴之。ライブ感あふれるミュージックビデオで注目され、大物ミュージシャンからのオファーが絶えないクリエイターだ。この日彼が着用していたのは、MM6のナンバリングロゴとプレイフルなキャラクターモチーフという、二つのプリントをミックスしたTシャツ。その上に羽織ったコットンポプリンシャツは洗いがかけられており、ワークウェアのような質感を演出する。渋谷ではゲリラ撮影をすることも多く、「かっこいいと思う基準は、リアルであること。撮影するときも、人物の立ち振る舞いなどがリアルな瞬間を狙う」と明かす。クロスボディフレームのスリングバッグは、ハンズフリーで動けて撮影現場にも最適。チャンキーなラバーソールをあしらったガンベッタスニーカーが、ダークトーンの中でさりげなく主張を加える。彼をインスパイアし続けるのはこの街のリアル感だ。

Tシャツ 5万9400円シャツ 9万2400円「ジャパニーズ」スリングバッグ(H41×W34×D8cm)7万8100円スニーカー 9万2400円、パンツとベルト(本人私物)

スパイキージョン | Spikey John
1996年岡山県生まれ。10代の頃からミュージックビデオを制作し、アンダーグラウンドからメジャーまで、多くアーティストから信頼を得ている映像作家。代表作に藤井風「きらり」、BUMP OF CHICKEN「SOUVENIR」、BAD HOP 「Champion Road」など。@spikeyjohn


「スタイリングにはエスケープできる楽しさがある」

早川すみれ(スタイリスト)

 原宿ではロケバスで撮影準備中の早川すみれの姿を捉えた。ベストドレスにウール素材のVネックジレをレイヤードし、ハイウエストのデニムスカートをコーディネート。ジレにはナンバリングロゴが、ベストドレスのバックにはMM6のシグネチャーである1本の白いステッチがあしらわれている。左半分を切り取り、裏返して縫い付けたデニムスカートのデザインが、他にはないスタイルを生み出した。「MM6はベーシックなアイテムにひねりの効いたディテールを加えているから、カジュアルになりすぎない。着る人の個性にマッチしやすい服だと思う」。日々トレンドをリサーチし、撮影のスタイリングやセレブリティのフィッティングなどに追われているが、「この仕事を続けるのは楽しいから。服の組み合わせを考えるとき、『その人だったらどうする? 何が似合う?』と自分の枠からエスケープできてわくわくする」と微笑んだ。

ベストドレス 20万1300円、デニムロングスカート 10万100円ジレ 10万100円「ジャパニーズ」バッグ(H55×W50×D2cm)11万2200円ブーツ(H5cm)9万6800円、サングラスとリング(本人私物)

早川すみれ | Sumire Hayakawa
武蔵野美術大学卒業後、舞台衣装作家やスタイリストのアシスタントを経験。2011年に独立。2014年文化庁新進芸術家在外研修員に選抜され、ベルギーでダンスカンパニーのクリエーションに関わる。雑誌や広告、舞台衣装などを幅広く手掛ける。@sumire_hayakawa_stylist

「MM6のストアに行くと、静かな高揚感が味わえる」

服部恭平(モデル、写真家)

 恵比寿の写真屋に向かう服部恭平をスナップ。被写体と撮影の両方を忙しくこなす日々だが「生まれ持った容姿を活かして表現するのがモデル。写真はツールを選択しながら表現できるから自由度は高い。ただ自分がどう生きて、何を見て、何を感じたかを表現する意味では同じ」と語る。この日着ていたのは、襟やポケットをあえて縫い付けて機能性を排除し、デザインへと昇華させたトレンチコート。中に着たシャツもトロンプルイユ(騙し絵)の襟が印象的だ。「MM6の服はシンプルで普遍的だけど、遊び心がある。ファッションにはそういうセンスが大事だと思う。僕は今33歳で、年齢を重ねるごとにそういう服が着たいという気持ちが強くなった」。モデルを目指して上京した頃から憧れていた恵比寿のMM6ストアは「行くたびに静かな高揚感を味わえる場所」だという。そう語る彼自身の佇まいからも内なる情熱が感じられた。

トレンチコート 28万2700円シャツ 10万100円トラウザーズ 10万6700円、「ニューメリック」ポシェットバッグ ミニ(H12×W20×D5cm)8万3600円、ブーツ(H3.5cm)9万6800円、カメラとアクセサリー(本人私物)

服部恭平 | Kyohei Hattori
1991年大阪府生まれ。モデルとして国内外のランウェイやファッション誌で活躍。2018年から写真家として本格的に始動。2020年に写真集「2019-2020」を刊行。2021年に写真展「Anytime!」を開催した。7月23日より京都で「T.shirts, friends, etc...!」展を開催。@kyoheihattori

問い合わせ:マルジェラ ジャパン クライアントサービス 0120-934-779

※全て税込

photography: Ryohei Obama (SIGNO), styling: Sumire Hayakawa, hair & make-up: Kika | text & edit: Fuyuko Tsuji, casting: Takashi Sasai, project management: Mizuki Okuhata (FASHIONSNAP)

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