スンネイ 2023春夏コレクション
Image by: FASHIONSNAP
現場にいると見えてくる、あんなコトやこんなコト......ミラノとパリのファッションウィーク期間中、現地で取材している編集記者たちの日記を公開。街の様子やショー会場で気になったこと、展示会で見つけた"コレ欲しい!"というアイテムなど、リアルな情報をお届けします。<9月24日〜25日>
双子モデルがミラノに大集結
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ミラノ拠点の「スンネイ(SUNNEI)」のショーは、客席に普段着のモデルがしれっと紛れ込んでいて、人をかき分けてランウェイに登場。回転扉で奥に捌けた瞬間に同じ人物(双子もしくは容姿が似たモデル)がコレクションをまとって現れるという、オーディエンスの意表を突く演出。
モデルが至る所から出現し、隣の観客だと思ってた人が突如立ち上がったり、後ろからひょっこり出てきたり「まさか、お前もか!」状態のオンパレードでした。ショーの様子はこちらから↓。
直前の「グッチ(GUCCI)」のショーも双子がテーマだったので、おそらくイタリア中(ヨーロッパ中?)の双子がミラノに集結してたはず。
ミラノの交通事情に心が折れる
パリス・ヒルトンのサプライズ登場で興奮冷めやらぬ「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のショー会場から別の撮影案件へ。いくら現地のアプリでタクシーを呼んでも永遠に捕まらず、なんだか嫌な予感...。ファッションウィーク中はただでさえ道が渋滞するのですが、この日は市街のデモでトラフィックが全く機能せず。トラムと徒歩とタクシーとを乗り継ぎ、途中心が折れそうになりながら1時間以上かかって現場に到着。
撮影チームと合流後、無事シューティングが終了。撮影に参加してくれたよしあきさんとミチさんの労いの言葉が、疲れ果てた心に沁みいります(泣)。撮影の全貌は近日公開。
ビッグデビューを飾った2人の新進デザイナー
晴天続きのミラノでしたが、あいにくこの日は雨。今日は5つの展示会と4つのショーがスケジュールされています。「フェラガモ(FERRAGAMO)」と「バリー(BALLY)」は新しいクリエイティブディレクターを迎えて初のコレクション。フェラガモのマクシミリアン・ディヴィス(Maximilian Davis)は27歳、バリーのルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villaseñor)は30歳とどちらも若くしてディレクター職に抜擢された期待の新進デザイナーです。色々な重圧を受けてのデビューショー。フィナーレの観客からの拍手は一段と温かく、会場はハートウォーミングな空気に包まれました。どちらも歴史あるブランドに新たな風を吹き込む担い手としてこれからの活躍に期待です。
1万8000人の群衆に道を遮られる
ミラノでの最後のイベントとなるドゥオモ広場で行われる「モンクレール(Moncler)」のショーへ。ですが、会場付近に降り立ったものの広場は一般客ですし詰め状態。身動きが取れず先に進めません...プレス席にも辿り着けないまま、雨も強くなってきたので仕方なく断念することに。宿へとぼとぼ歩いて戻る途中、真っ白なダウンを着た何人もの出演者たちが出番に向けて準備していました。イベントはブランド70周年を祝うため、総勢1952人のアーティストが集まりパフォーマンスを披露するという壮大な演出で、周辺には約1万8000人もが集まったそう。オフィシャル写真はこちら↓
ミラノコレ完走...!休む間も無くパリへ移動
これにてミラノコレの全スケジュールが終了!この5日間で計18のショー、11の展示会を周り、総歩数は7万3176歩にのぼりました(!)。取材は足で稼ぐものとはこのことでしょうか。コロナ禍ですっかりなまってしまった体に鞭を打ちつつ、休む間も無くパリへと移動します。体は疲労困憊、眠気はMAXですが一つ一つのショーにどれだけの人が関わりコレクションが出来上がっているのか、その過程を考えると、そんなこと言ってられません。ミラノ・パリのコレクションサーキットはようやく1/3に差し掛かったところ。次回からはパリからお届けします!
text & photo: Yuui Imai
【ミラノコレ日記】
vol.1 パンデミック後の街並みと、現地で人気のグルメ
vol.2 ショー会場でゲストを探すミッション
vol.3 エスプレッソとグッチを着た満島ひかり
vol.4 双子だらけのミラノ、デモで交通麻痺も
【パリコレ日記】
vol.1 ファッションウィーク初日の様子を現地よりお届け
vol.2 ぷにぷにの物体が配られた「ボッター」のショー
vol.3 ひたすらナッツを並べるモデルたち
vol.4 デザイナーも観に来る「コム デ ギャルソン」
vol.5 あのK-POPガールズグループの激写に成功
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