テレワークなどで家にいる時間が増えたことで、需要が高まっているルームフレグランス。この記事では、一点一点職人の手作業で作られる「不完全な美」をコンセプトにしたブランド「マドエレン(MAD et LEN)」のルームフレグランスについて深掘りし、香りやポプリの種類からメンテナンスまで紹介します。
ADVERTISING
マドエレン(MAD et LEN)とは?
「マドエレン」は南仏の人里離れた村 サン・ジュリアン・デュ・ヴェルドンで2007年に創業したフレグランスブランド。今回はその中でも代表的なルームフレグランスを紹介します。マドエレンのフレグランスは重厚感のあるアイアンの器に天然石や溶岩、アンバー(琥珀樹脂)などのポプリが入っており、専用のオイルを垂らして部屋に香りを充満させます。ポプリはそれぞれ素材ごとに見え方や性質が異なるので、部屋の雰囲気や好みに合わせて選択可能。また、花や木、茎などから蒸留抽出した香りを手作業で染み込ませる昔ながらの製法を採用しており、保存料にも天然素材を使うなど100%自然由来の香りを楽しめるのも特徴です。ブランドの代名詞とも言える無骨なアイアンの器は、モロッコの職人が伝統的な製法を用いて手作業で制作しているので、一点一点異なった表情をしています。
■MAD et LEN:公式サイト
ポプリの種類
アンバー
透き通ったオレンジ色の輝きが美しい、アンバー(琥珀樹脂)を用いたポプリ。アンバーには植物から抽出された天然のエッセンスが染み込んでおり、オイルを垂らさずともさりげなく香ります。明るい色合いなので、部屋をポジティブに彩ってくれます。
Image by: MAD et LEN
■アンバー:販売ページ
天然石
凛とした美しさが目を引く天然石のポプリ。クールな輝きを放つ天然石のカルサイトとソーダライトにクリスタルを加えた「ブルー」、エメラルドとアベンチュリンにクリスタルを加えた「グリーン」、高貴な輝きを放つアメジストにクリスタルを加えた「ローズ」の3色をラインナップしています。天然石自体には香りがしっかりと染み込んでいないので、垂らすオイルの量で香りの広がりや強弱を調節するのが良さそうです。
ラバロック
大地の力強さを感じるラバロック(溶岩石)のポプリ。世界各地から厳選された花や木、ハーブやスパイスから抽出した天然素材を、ラバロックに染み込ませて生産しています。ポプリ自体に香りが染み込んでいるので、オイルを垂らさなくても香るのが特徴で、アンバーと比べてもはっきりと香りを感じることができます。黒や茶色など色味や形も様々で、視覚的にも楽しめます。
Image by: MAD et LEN
■ラバロック:販売ページ
メンテナンス方法
アンバー
アンバーは時間の経過とともに乾燥してしまい、乾燥が酷いと白く変色し粉々に砕けてしまいます。そのため、一度中身を全て出して、状態の良いものと悪いものを選別し、状態の良いものにオイルを垂らした後、手で揉み込んで全体に馴染ませることで乾燥も防ぐようにしましょう。また、器の底に溜まったアンバーの破片と余分なオイルは綺麗に拭き取った方が良いです。
天然石
天然石はアンバーと違い砕けてしまうことがないので選別は基本的に必要ありませんが、オイルが染み込まないため余分なオイルが器の底に溜まりやすいので定期的に中身を出してオイルを拭き取ることが大切です。
経年変化の魅力
「不完全な美」をコンセプトに掲げるマドエレンは、アイアンの器の経年変化も魅力の一つ。新品の状態では真っ黒ですが、年月を経るうちに器のところどころに錆が発生します。公式サイトに「微妙な歪みやサビ、色のムラもデザインの一部としてお楽しみください」と記載がある通り、経年変化をアートとして楽しめる人におすすめのルームフレグランスです。
Image by: MAD et LEN
代表的な香り
マドエレンの香料は花や果実などの天然由来成分を手作業で抽出して使用しているため、香りを強めてもキツい香りにならないのが特徴。複数の香りを共存させてもお互い邪魔をしないので、好きな香りをミックスさせて使用するのもオススメです。ここでは、種類が豊富なマドエレンのリチャージオイルの中から代表的な香りをピックアップして紹介します。
Image by: MAD et LEN
爽快感とみずみずしさが融合したスピリチューレ(SPIRITUELLE)
爽快感のあるミントやヨモギを基調に、ビターオレンジで深みを加えた香り。爽やかな香りと柑橘系のみずみずしさが融合し、部屋でリラックスしたいという方におすすめです。春から夏にかけて人気が高まるとのことですが、筆者は通年使用しています!
甘く、妖艶な雰囲気のフィグノア(FIGUE NOIRE)
テーマは「イチジクの香りが広がる樹の下、夕日を映した地中海を眺めた記憶」。名前に使われている「フィグ」が無花果を指す通り、黒無花果のエッセンスを使用した香りです。甘さの中にどこか妖艶な雰囲気を内包し、女性に人気の香りです。
フレッシュさと甘さが共存したリリ ネロリ(LILI NEROLI)
「清らかで気品のある、色彩豊かな花々が贅沢なブーケ」をイメージして作られた、オレンジの花を使用した香り。フレッシュな中に優しい甘さが共存し、場所や時期を問わず使用できます。筆者はスピリチューレと組み合わせて使用しています。
日本的な「侘び寂び」を感じられるフムス(HUMUS)
テーマは「森の僻地に差し込む陽射しが織りなす色彩のコントラスト」。森の奥深くに積もる湿った腐植土や枯草の香りと、雨に濡れた樹皮の融合をイメージして作ったそうです。フランスのブランドながら日本的な美意識を感じる、大地の匂いを感じながらリフレッシュできる香りです。※現在、素材の都合により一時生産停止中
華やかでフローラルな香り、サンブルー(SANG BLUE)
サンブルーは「ROSE CLASSIC」をコンセプトに、王宮を彩る高貴な薔薇をイメージ。ローズの華やかでフローラルな香りを、カシスの甘さで包み込んだようなフレーバーです。フローラルベースなので癖がなく、空間に馴染みやすいのも特徴です。
■リチャージオイル:販売ページ
■MAD et LEN:国内取り扱い店舗一覧
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【まとめ】の過去記事
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境