ブランド名が村の名前に?!ラ・ロッシュ=ポゼ村に行ってきた
パリ市内から約3時間、300キロほど離れたフランス中西部郊外には、なんとブランド名を冠した「ラ・ロッシュ=ポゼ村」があるのです!19世紀にエジプト遠征から帰還したナポレオンが兵士の皮膚ケアのために、「ターマルセンター」の前身を設立したんだとか。製品にも活用されている「ターマルウォーター」は、約1700年かけて大地をゆっくりと通り出てきた湧水で、肌を整えるための力になってくれる希少なミネラルが豊富に含まれています。ターマルセンターでは希少なミネラルの品質を保持したターマルウォーターをシャワーや、お風呂、マッサージなどに活用し、さまざまなスキンケアプログラムを提供。フランスでは医者が処方箋を出し、治療プログラムとしてターマルセンターを当たり前に推奨するなど、医療施設として活用されています。施設には毎年世界から8000人、設立以来46万人以上が訪問。昔から多くの人の肌の悩みに向き合ってきたからこそ、使いやすく悩みにしっかりアプローチしてくれる製品が生まれていることに納得です。
ターマルセンター外観:料金は3週間のメディカルトリートメントで470ユーロ(宿泊費別)。これが保険適用になり、フランス国民は収入によって80〜100ユーロで受けることができます
施設内にはターマルウォーターを用いて肌疾患を治療するトリートメントが用意されています。がん患者、湿疹やアトピーや火傷などの肌疾患に向け、皮膚のターンオーバー促進のためにミスト状でターマルウォーターを8分間浴びる機械や、ボディ向けの強い水圧のジェット状タイプ、皮膚の柔軟性にアプローチし、可動域を高める優しいシャワーでマッサージするように全身に浴びるメソッド、浴槽で浸かる方法など、肌の状態に最適な方法でターマルウォーターのトリートメントが受けられるようになっています。施設内にはターマルウォーターを使ったプールなどのスパ施設も併設。ここは処方箋が無くても入れます。プールの水ももちろんターマルウォーター!
細かなミストでターマルウォーターを顔に浴びる
ターマルセンターでは、ブランドが提供しているプログラムについてもレクチャーも受けました。抗がん剤治療で毛が抜けたり、肌トーンが変化した人などに向けてメイクアップをレクチャーするプログラムも提供しています。また、皮膚がん患者の支援・啓蒙を目指し「Cancer Support」も実施。米国がん協会と共同で治療中のスキンケアメソッドの策定し、小児がん患者の治療のための支援などを行っています。オンラインサイトには、4つのチャプター、計15分の学習コンテンツを閲覧すると、1ユーロがUICC(国際対がん連合)または地元の支援団体に寄付されるページも。ちょっとした行動で支援につなげることができます。
ラ ロッシュ ポゼ製品を使ってメイクレクチャーをした例
ターマルセンターを訪問した友利先生は、「ラ ロッシュ ポゼが、古くから患者の肌に向き合い、治療と化粧品的なサイエンスの両方に携わってきたことがことがよく分かりました。皮膚科医の主な仕事は治療ですが、患者さんは治療後も薬の副作用やそのほかメンタル面での影響が長引くことがあります。そうした時、スキンケアやメイクは医療とは別のベクトルで大きな力になるんです。私も皮膚科医として、治療とアフターケア、日々のケアのトータルで患者さんに向き合っていかなければと改めて考えるきっかけになりました」と2日間の感想を語ってくれました。
photography & videography:Yas
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