Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
9月25日からスタートしたパリファッションウィークも後半に差し掛かった30日朝、渡辺淳弥が手掛ける「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」が2024年春夏ウィメンズコレクションを発表した。「Creating objects(non-clothing)」と付けられたタイトルの通り、ステレオタイプを打ち破る斬新なシェープのアイテムが数多く提案された。
シェープが際立つ黒で幕開け
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6月に発表された「ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)」2024年春夏メンズは、数多くのブランドとのコラボもあって熱狂を生んだが、ウィメンズでは一変、ストイックに芸術的なアプローチを魅せる。序盤、三角錐をはじめ角筒や丸筒の管など、立体図形を服へと昇華したような、幾何学的なピースがオールブラックで登場。どれもモデルの動きに合わせて形を変えることはなく、およそ布で形取ったと思えない硬質な印象を与えた。
レザーやデニムも構築的シルエットに
ブランドではおなじみの素材であるレザーやデニムを使用したアイテムでも、このアティチュードは変わらない。特にアイコンであるバイカージャケットは、ドレスほどに誇張しながら大胆な穴開きのカッティングを施したり、台襟や型部分を拡張して正面からのシルエットを星型にしたりと、造形美あふれる構築的なシルエットで提案。
デニムのピースは、パニエ仕様のジーンズを例に、歪でひねりの効いたシルエットでありつつ均衡の取れたデザインを披露し、どれも縦横無尽に2本のイエローステッチが走る。
引く手数多のコラボレーターとしての顔
近年のジュンヤ ワタナベはコラボレーターとしての手腕が高く評価されており、本コレクションでもメンズほどではないが協業が登場した。全体を通してルックに怪奇な雰囲気が見え隠れしていた正体は、デンマーク出身のタトゥーアーティスト ヤコブ・ホルスト・ラスムッセン(Jakob Holst Rasmussen)とのコラボタイツだ。
また、足元は「ニューバランス(New Balance)」をはじめとする昵懇のパートナーたちとの共作で、終盤に目を引いた三日月型のショルダーバッグは、前シーズンからコラボしている「インナーラウム(Innerraum)」が携わっている。
「洋服としての既存のパターンではなく、ゼロからシェープを作るという考えでコレクションを作った」とコレクションノートに記されていたように、チャレンジングな姿勢を取ることで既視感と未視感を同時に覚えるダイナミックなコレクションとなった。
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