エルメス 2021年秋冬コレクション
Image by: HERMÈS
「エルメス(HERMÈS)」が、パリ、ニューヨーク、上海の3都市をまたいで2021年秋冬コレクションを発表した。パリではショー形式、ニューヨークと上海ではダンスを交えたパフォーマンス形式で、各都市を連続してつないだ映像を配信するという、新しいスタイルの表現方法となった。
■三部作という挑戦
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今日の世界でファッションショーをどのように開催するべきなのか。さまざまな挑戦が待ち構えているときは、自らの習慣に挑戦すべきときです。
コレクションノートには、このようなメッセージが書かれていた。今この時代に対するエルメス流の答えとして取り組んだのは、「三部作(Triptych)」という新たな挑戦。ニューヨークのパーク アベニュー アーモリーを皮切りに、パリのフランス共和国親衛隊官舎、そして上海のメゾンエルメスへ。3都市それぞれオレンジを基調とした舞台を設定し、異なる演出でコレクションを表現した。
ニューヨークでのパフォーマンス
Image by: ©Sasha Arutyunova
演出には、ニューヨークのマドリーヌ・オランダー(Madeline Hollander)と上海のグ・ジャニ(Gu Jiani)という2人の演出家をそれぞれ起用。他の都市や文化と自由に繋がり、様々な芸術形式と対話するようなプレゼンテーションとなった。
上海でのパフォーマンス
Image by: @Hua Dong
■上質で自由なスタイル
ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキー(Nadège Vanhée-Cybulski)が手掛ける2021年秋冬コレクションは、先シーズンに続いて自由をもたらす装いを提案。既存のルールを取り払い、日常着としてもイヴニングドレスとしても最適な服や、パーカスタイルのスーツが、対極の概念を壊していく。
ブラックをはじめブラウンやバーガンディなど深みのあるカラーのワントーンで統一したスタイルが多く、上質でしなやかな素材が際立つ。ロングジャケットやコートは、カシミヤブランケットのフリンジディテールがポイント。シーンを選ばないデニムのセットアップや、テクニカル素材のレインウェアといった活動的なアイテムも組み合わせている。
■機能的なレザーアクセサリー
アクセサリーでは、スマートフォンやフォンアクセサリー、カード、そしてリップという必要最低限のツールが収められる、ポシェットタイプのユーティリティケースが目立った。さらに、ネックレスタイプのリップケースやキーチェーンが登場。足元はセンターステッチがポイントのブーツ。
センシュアルな魅力と機能美を併せ持ち、新しい時代を闊歩するスタイルが表現された。
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