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アイロンよりも手軽にシワを伸ばすことができる衣類スチーマー。ハンディスチーマー、ハンディアイロンとも呼ばれています。アイロン台を使う必要がない便利なアイテムである一方、「正しいスチームがけの方法が分からない」「綺麗にシワを伸ばすのが難しい」といった方も多いのでは?そこで今回は、押さえておきたい衣類スチーマーの正しい使い方を、スタイリストの古川燿さんに聞きました。
目次
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衣類スチーマーの選び方
スチーマーの起動時間
忙しい合間をぬって手軽に衣類ケアをしたい方は、スチーマーの起動時間をチェック。起動に時間がかかるモデルだと、待ち時間だけで多くの時間を無駄にしてしまうことになるので、起動時間は意識したいポイントです。古川さんは「人ぞれぞれだとは思いますが、自分は30秒くらいまでならストレスなく使用できます」と話しています。
重さ
衣類スチーマーは片手で操作することが多いので、重さも重要なポイント。水を入れた状態で使うため、そのことを考慮して選ぶのがおすすめです。メーカーの商品ページには満水時の重量も記載されているので、重いものを持つのが苦手な人や時短にこだわりたい人はチェックしてみてください。満水時の重量は、平均的なもので900〜1100グラムほどですが、約700グラムの小型モデルも展開されています。
温度設定
生地の種類によってスチーマーの適正温度は決まっています。表示よりも高い温度でスチームを当てると、生地にダメージを与えてしまうこともあるので注意しましょう。生地の適正温度は、洗濯表示を見れば判別可能です。読み方は簡単で、点の数が多いほど高温でスチームがけできることを意味します。点が1つの場合は低温で(110℃まで)、点が2つなら中温で(150℃まで)、点が3つなら高温で(200℃まで)スチームがけが可能です。また、バツ印がついている衣類にはアイロンがけができません。
素材ごとの適正温度
大まかな適正温度の目安として、アクリル、ポリウレタンなどは低温、ポリエステルやキュプラ、レーヨン、ナイロンなどは中温、綿や麻などは高温が良いとされています。ただし、同じ素材でも生地によって適正温度は違う場合があるので、必ず洗濯表示を確認するようにしましょう。
衣類スチーマーの押さえておくべき使い方
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裾や袖、ボディにシワが見られるこちらのTシャツ。実際にスチームがけをしながら古川さんに解説してもらいました。
1-服の裏からスチームを当ててしわの伸びを確認する
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衣類スチーマーを使うときには、服の裏からスチームを当てるのがコツ。服の裏から当てることによって、シワの伸び具合を確認しながら作業できるので時間の短縮になるほか、スチームのかけすぎで生地を傷めてしまうことも防げるのだとか。古川さんは「アシスタント時代からスチームがけをするときは服の裏からかけるようによく言われていました」と話しています。
2-袖のシワを伸ばすときはアイロンミトンを使って、しわ部分に面を作ってスチーマーを当てる
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なかなか綺麗に伸ばせない袖のシワ。そんなときはアイロンミトンを使いましょう。袖口からアイロンミトンを入れてシワ部分に「面」を作ることで、手軽にシワを伸ばすことができるようになります。袖に関しては裏からスチームを当てることが難しいので、表からのスチームがけでOKです。アイロンミトンがない場合は、ケアしたい服が長袖なら火傷をしないよう気をつけて、スチーマーを持っていない方の手を袖口から入れて広げ「面」を作ることでケアがしやすくなるそうです。半袖の場合は後述する方法を用いましょう。
3-服のしわ部分を軽く引っ張りながらスチームを当てる
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「特にパンツやワンピースは頑固なシワがつきやすいので、服が伸びない範囲でしっかり引っ張ってスチームを当てています」と古川さんが語るように、裾など、なかなか伸びないシワがある場合は、その部分を軽く引っ張りながらスチームを当てるのがポイント。ただ、引っ張りすぎると生地が伸びてしまうことがあるので注意が必要です。服を引っ張る際の力加減の目安としては「ハンガーに吊るした状態で引っ張ってみて、ハンガーが大きく動かない程度」が良いそう。
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以上、3つの押さえておきたいポイントを意識してスタイリストの古川さんにスチームがけをしてもらいました。所用時間は数分程度ですが、ケアする前と比べると違いは一目瞭然。古川さんは自宅で私物にスチームがけをするときも5分以内に終わらせているそうですが、「慣れれば誰でもすぐにできるようになる」とのことです。「これから夏にかけてTシャツが増えると思いますが、シワシワのTシャツを着ているとカッコ悪いので、ひと手間を惜しまずにスチームがけをしたいですね」と話してくれました。
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