フジ テキスタイル ウィーク 2021
Image by: FUJI TEXTILE WEEK / 吉田周平
山梨県富士吉田市のアートとテキスタイルの展示イベント 「フジ テキスタイル ウィーク 2021(FUJI TEXTILE WEEK 2021)」が1月9日まで開催している。富士吉田市は1000年以上続く織物の町として栄えてきたエリアで、日本有数の機織り産地。フジ テキスタイル ウィーク 2021は、これまでも海外や国内での大規模なテキスタイル展示会に参加してきた地元のテキスタイルメーカーが、富士山を望む町の魅力とともに産地の背景を発信するイベントで、初開催となる今回は「織りと気配」をテーマに、16の機屋によるテキスタイル展示と、今回は10組のアーティストによるアート展示を実施。その一部をリポートする。
機屋展示会「WARP & WEFT 展」
ADVERTISING
フジ テキスタイル ウィーク 2021のメインエリアは本町通りの商店街に広がっている。かつて銀行が入っていた建築物や喫茶店の跡地など、使われていない建物を活用しており、レトロな雰囲気も味わうことができる。旧スルガ銀行ビルでは、機屋展示会「WARP & WEFT 展」を開催。富士吉田市の16の機屋がそれぞれ持つ特性を生かした生地やファクトリーブランドのプロダクトを紹介した。(2021年12月12日で終了)
機屋展示会「WARP & WEFT 展」
Image by: 吉田周平/FUJI TEXTILE WEEK
出展機屋:エルトップ、オヤマダ、滝口織物、田辺織物、テンジンファクトリー、羽田忠織物、光織物、フジチギラ、前田源商店、槙田商店、武藤、宮下織物、渡明織物、Watanabe Textile。
宮下織物は、小泉智貴による「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」と協業したドレスを披露。京都府内のラメ糸を使って宮下織物が織り上げたテキスタイル「エタンセル(Etincelle)」をベースに、小泉デザイナーと共同で糸の色作りや柄選びを行い、1着を仕立てた。
アート展「Textile & Art 展」
富士吉田市の機屋と10組のアーティストが共同制作した作品を展示するアート展「Textile & Art 展」を開催している。テキスタイルとアートの役割や機能を問いながら、新たな可能性を探る。(2022年1月9日まで開催)
奥中章人 INTER-WORLD/SPHERE
Image by: FUJI TEXTILE WEEK / 吉田周平
参加アーティスト:今井俊介、大巻伸嗣、奥中章人、郡裕美、児玉麻緒、高須賀活良、髙畠依子、手塚愛子、西尾美也、maison 2,3
機屋見学
「フジ テキスタイル ウィーク 2021」では機屋見学のツアーも実施。イベント終了後でも毎月第3土曜日に機屋見学をすることが可能で、見学や手作り体験、ファクトリーショップでの買い物などを楽しむことができる。(要予約)
富士吉田の機屋見学
Image by: FUJI TEXTILE WEEK / 吉田周平
■FUJI TEXTILE WEEK 2021
会期:2021年12月10日(金)〜2022年1月9日(日)
会場:山梨県富士吉田市下吉田本町通り周辺および地域の機織工場
時間:10:00〜16:00
観覧料:無料
FUJI TEXTILE WEEK 2021公式サイト
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境