ディオール メンズ2022-23年ウィンターコレクション
Image by: Brett Lloyd
「ディオール(DIOR)」が、メンズの2022-23年ウィンターコレクションをパリで発表した。ショー会場にはセーヌ川に架かるアレクサンドル3世橋を忠実に再現。アーティスティックディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)は、創業デザイナーのムッシュ ディオール(クリスチャン・ディオール)との対話をテーマに、メゾンのヘリテージをモダンに解釈した。タイトルは、フランス語で会話を意味する「LA CONVERSATION」。
■スズランや愛犬など アイコニックで華やかなモチーフ
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メゾン創設75周年となる今年、キム・ジョーンズはムッシュ ディオールのアーカイヴに内在する建築的な美しさに着目したという。ムッシュのクリエイションにオマージュを捧げ、根底にある「JOIE DE VIVRE(生きる喜び)」のスピリットと共に、過去から未来への橋渡しとなるコレクションが制作された。
1947年のデビューコレクションで打ち出したニュールックに代表されるシルエットは、ブリティッシュテイストのマスキュリンな「バー」ジャケットとして提案。断ち切りのディテールやステッチによって際立つシャープなラインが特徴となっている。
アームウォーマー風に肩を落として着用したダウンジャケットも、アーカイヴが着想源。また、サッシュベルトでウエストを絞ったフォーマルなジャケットは、イージーパンツとスニーカーを合わせることでモダンに仕上げている。
華やかな装飾は今シーズンのポイントで、ジップアップブルゾンやスウェットにスズランなど立体的な刺繍を施し、クチュールとスポーツの要素を融合させた。その他、カナージュ、スター、レオパード、そしてムッシュの愛犬ボビーを象った香水瓶といったアイコニックなモチーフを、グレーとパステルが基調のスタイルに散りばめている。
■初の「ビルケンシュトック」コラボが登場
ユン・アン(Yoon Ahn)が手掛けているジュエリーも華やかさが増し、デコラティブなデザインに。一方で「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」とのコラボレーションでは、実用的なサンダルが提案された。
バッグは、「サドル」バッグに加え、新作の「ディオール コロール」トートやバーティカルクラッチが登場。ランウェイでは花束を包むバッグが目を引いた。
スティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)が手掛けているヘッドピースは、様々なデザインのベレー帽がスタイリングのポイントに。メゾンのハットデザイナーに就任してから今年で25周年を迎えることもあり、今回のショーのフィナーレではキム・ジョーンズとスティーブン・ジョーンズが並んで登場した。
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