ディオール 2021-22年秋冬プレタポルテコレクション
Image by: DIOR
「ディオール(DIOR)」が探求するおとぎ話の世界へ——マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が手掛ける2021-22年秋冬コレクションは「赤ずきん」や「美女と野獣」といった作品からの着想を取り入れながら、独創的なダークファンタジーを描いた。タイトルは「Disturbing Beauty(不穏な美)」。
■ヴェルサイユ宮殿「鏡の間」を舞台に
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無観客で行われたショーの舞台となったのは、夜のヴェルサイユ宮殿。その中心的な「鏡の間」に刺の生えた鏡が設置され、美しさの中に不穏な空気が漂っている。鏡を新たな視点を開放する象徴と捉え、自己肯定へといざなう演出が用意された。
■「赤ずきん」のフード、「美女と野獣」のタータンチェック
コレクションはダークな雰囲気をまといながら、深いブルーや鮮やかなレッドが差し込まれた。アンジェラ・カーターの「赤ずきん」で着用されていたようなフードがスタイルのポイントとなり、ディオールのアーカイヴから採用されたローズモチーフのタータンは、「美女と野獣」の原作を彷彿とさせる。
フリルが重なるイブニングガウンは、幼い頃に憧れたプリンセスの装い。おもちゃの兵士の制服を再解釈したカシミヤコート、ジャンバースカートやボビーソックスといった子ども服を連想させるアイテムも。
映像ではひとりの女性が夜の宮殿に迷い込み、ラストには魔法がかけられたように鮮やかなレッドのハート型が印象的なチュールドレスをまとって登場。おとぎ話を再解釈し、最新コレクションとクロスオーバーさせた。
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