トラネキサム酸は「美白」と「肌荒れ防止」効果を持つ、医薬部外品の有効成分です。第一三共ヘルスケア研究員、杉山大二朗さんのアドバイスを元に、編集部が7アイテムを厳選しました。
第一三共ヘルスケア入社後、医薬品や化粧品の研究開発に携わる。体内に生じる慢性炎症と老化の関係や、トラネキサム酸の働きについて熟知するエキスパート。現在は研究センター 価値創出グループ長として、探索的な研究や異業種との協業開発など、幅広い領域で活躍している。
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シミや肌荒れの初期段階をブロックするトラネキサム酸
肌内部で常に生じている慢性的な炎症は、メラニンの生成や肌荒れなどのトラブルの引き金となる存在です。トラネキサム酸はこの慢性炎症を、初期の段階でブロックする成分。医薬部外品の有効成分として、「美白」「肌荒れ防止」の効果が認められています。
【肌におけるトラネキサム酸の働き】



肌内部で「プラスミン」という炎症因子が発生すると、メラニン生成や肌荒れの引き金になります。トラネキサム酸はこのプラスミンの働きを抑制し、シミや肌荒れの連鎖を初期段階でブロックします。出典/第一三共ヘルスケア
「トラネキサム酸」配合コスメ7アイテムを編集部がピックアップ!
製薬会社が開発!「シミの根源」に迫る化粧水





「トランシーノ薬用ブライトニングクリアローション」(医薬部外品、150mL 3630円)
親会社がトラネキサム酸の開発元である第一三共ヘルスケアが、肌内部の慢性炎症に注目して開発した「トランシーノ(TRANSINO)」。「薬用ブライトニングクリアローション」は、トラネキサム酸に、肌荒れ防止成分グリチルリチン酸2Kが加わり、ダブルの有効成分配合へと進化を遂げました。適度なとろみのあるテクスチャーが肌にすっと浸透し、角層全体を潤いで満たします。季節に関わらず、毎日のお手入れで「シミや肌荒れの根源に迫る」1品です。
20年のシミ予防研究を結集した、美白美容液のベストセラー

「HAKU メラノフォーカスIV」(医薬部外品、45g 1万1000円)
2005年の誕生以来進化を続け、累計出荷数2110万本(※累計出荷個数 2005年4月~2024年11月)を突破した美白美容液「ハク(HAKU)」。2月21日に登場する10代目の美容液は、「生きた細胞のリアルタイムシミ解析技術」を応用しています。この技術により、シミ部位では肌細胞がエネルギー不足に陥っていることが判明。m‐トラネキサム酸(トラネキサム酸)、4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)、グリチルリチン酸ジカリウムのトリプル有効成分を配合し、初代から受け継ぐなめらかな感触で、肌の明るさに挑戦します。
過酷な肌環境から「守り、ケアする」日焼け止め








「ホワイトショット セラムUV」(医薬部外品、SPF50+・PA++++、45g 7150円)
3月1日に誕生する「ポーラ(POLA)」の「ホワイトショット セラムUV」は、国内最高水準の紫外線防止効果に加え、近紫外線、ブルーライト等からも肌を守る高機能設計。さらにトラネキサム酸とグリチルリチン酸2K、美白シリーズと共通の保湿成分を配合し、1日中乾燥や慢性炎症をケアしてくれる点も魅力です。過酷さを増す夏の肌環境に向けて、熱にさらされると潤いが浸透する機能、汗によってUV膜を強化する機能も頼もしい限り。
輝きと血色感あふれる、ヘルシーな肌印象へ

「ル ブラン クリーム HLCC」(医薬部外品、50g 1万9250円 ※3月19日から2万900円) ©CHANEL
肌に溶け込むようになじみ、輝きと血色感あふれる質感へと導く「シャネル(CHANEL)」の「ル ブラン クリーム HLCC」。シャネルが研究に携わった成分、TXC(トラネキサム酸セチル塩酸塩)に加え、屋久島のガーデニア フルーツ エキスを配合し、キメの乱れやメラニン、ハリ不足など、肌に影を落とすさまざまな要因にアプローチします。
4種の有効成分で、さまざまな肌悩みに迫る!





「乾燥さん 薬用水分力ブライトニングエッセンス」(医薬部外品、48mL 2640円)
「べたつくのに乾燥する」「美白したいけど肌荒れが気になる」等、生活者のリアルな声から誕生した、スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーの「乾燥さん(KANSOSAN)」。「薬用水分力ブライトニングエッセンス」は、L-アスコルビン酸2-グルコシド、アルブチン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウムという4種の有効成分を配合。中価格帯のアイテムで、潤いバランスを整え、肌荒れを防ぎ、透明感を引き出す高機能設計が魅力です。
角層とメラニンを同時にケアする「うるおい美白」

「セルフホワイトニング ミッション」(医薬部外品、40mL 8800円)
「セルホワ」の愛称で知られる、「アルビオン(ALBION)」の美白美容液「セルフホワイトニング ミッション」。肌表面の角層の隙間を「結合水」で満たし、潤いの力で透明感あふれる肌印象へと導きます。さらにトラネキサム酸をはじめとする美白成分が、メラニンにじっくりアプローチ。今回黄ぐすみの要因としてビリルビン色素にも注目し、多方向から肌本来の明るさに迫ります。美白ケアをしても効果を感じられない時にこそ、手に取りたい1品。
肌荒れを防ぎ、潤いで角層を満たすロングセラー

「ザ・タイムR アクア」(医薬部外品、200mL 4730円)
薬用化粧水として、ジェンダーを問わず、あらゆる年代から支持されている「イプサ(IPSA)」の「ザ・タイムR アクア」。潤い成分を抱え込んだ「水の層」を肌表面に形成し、乾いた肌をみずみずしい感触で長時間満たします。トラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムを配合し、肌荒れを防ぎながら乾燥やニキビなど、さまざまな肌悩みにアプローチ。まるで肌が飲み干すようにすっと浸透し、毎日のケアに取り入れやすいロングセラーです。
(編集:福崎明子)
日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、WEBなどで美容記事を執筆している。担当分野はスキンケア、メイク、ヘアケア、フレグランス、美容医療など幅広く、丹念な取材をもとにしたわかりやすい記事に定評がある。温泉や銭湯をこよなく愛する入浴Lover。
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