効果が期待できる分、正しい使い方を知っておきたい「レチノール」コスメ。どんなアイテムを選べばいい? 使用中に赤みが出たらどうする? 成分の専門家である竹岡篤史さんに、アドバイスをもらって6製品をピックアップしました。
国立研究所におけるペプチドを用いた経皮ワクチンの開発を経て、2002年よりスキンケア成分の開発に従事。2016年、ヨーロッパを代表する美容・コスメイベント「In-cosmetics」で、イノベーションアワード金賞を受賞。国内外の最先端の成分事情に詳しく、化粧品会社や製薬会社と共同研究・開発を手がけている。
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レチノールは細胞の活性を促し、ターンオーバーを促進するパワフルな成分です。その分、人によっては刺激を感じることも。安心して使いたいなら、「医薬部外品」のレチノールコスメを選ぶのが1つの方法です。なぜなら、医薬部外品は一定の効果が期待できる一方で、配合成分や濃度の上限が決められていて、あくまで「肌に安全に使えること」を重視しているからです。初めてレチノールを使う人や、赤みやヒリヒリ感をなるべく避けたい人は、医薬部外品のレチノールコスメから始めるとよいでしょう。
レチノールコスメの使用中、前述のように赤みやヒリヒリ感が生じることがあります。肌のターンオーバーが促されて、新しい細胞が次から次へと生み出される一方で、未熟な角質細胞も発生しやすくなるためです。赤みが生じたり刺激を感じたりした場合、我慢せずに一旦使用をストップしましょう。それらは炎症が生じているサイン。そのまま使い続けると、肌荒れの悪化や炎症による色素沈着のリスクがあります。さらにレチノールは光に弱い成分なので、製品にもよりますが、朝の使用は避けたほうが安心です。朝に使う場合は、必ず日焼け止めを使用すること。また、レチノール使用中は肌が乾燥しやすいので、しっかりと保湿をしてあげましょう。
レチノールコスメ6製品をピックアップ
目次
日本で唯一「シワ改善効果」が認められた純粋レチノール
レチノールを安全に、そしてエイジング対策のために使いたい人におすすめなのが、「エリクシール(ELIXIR)」の「レチノパワー リンクルクリーム S」。日本で唯一シワ改善効果が認められた「純粋レチノール」を配合し、ヒアルロン酸の生成やコラーゲン密度をアップ。目元、口元、首などのシワをふっくらと改善へ導きます。
純粋レチノール × 発酵ロコンザの夜用美容液
20年以上の幹細胞研究による知見から生まれた「カプチュール トータル」シリーズから誕生。純粋レチノールとマダガスカルのディオール ガーデンで栽培されたロコンザをベースにした発酵ロコンザを掛け合わせ、“ノイズのない”美しい肌を叶えてくれる夜用美容液です。
シワ改善&シミ対策に プチプラの濃密化粧水
豆乳を用いたスキンケアブランド、「なめらか本舗(Nameraka Honpo)」の薬用リンクルシリーズは、ピュアレチノールとナイアシンアミドを配合した医薬部外品のエイジングケアアイテムです。中でもローションは、豆乳発酵液を用いたまろやかな感触が印象的。肌全体をふっくらと満たし、シワ改善とシミ対策の両方にアプローチ。
「攻めながら守る」レチノール美容液のベストセラー
毎日使えるレチノール美容液として支持されている、「キールズ(Kiehl’s)」の「DS RTN リニューイング セラム」。刺激の軽減にこだわって独自に開発した「マイクロレチノール」に加え、バリア機能をサポートする3種類のセラミドが配合されています。ハリや弾力感に迫る「攻め」のケアと、うるおいで満たす「守り」のケアを両立。
シカ×レチノールで、肌質を選ばずに使える名品
「イニスフリー(INNISFREE)」の「レチノール シカ リペア セラム」は、レチノールと肌荒れをケアする成分「シカ」を組み合わせることで、肌タイプを選ばずに使える美容液。みずみずしくさっぱりとしたテクスチャーには、韓国の済州島由来の植物成分がたっぷり。つるんとしたなめらかな質感へと導いてくれます。
日本のレチノールと発酵素材を用いた保湿クリーム
「スノー フォックス スキンケア(SNOW FOX SKINCARE)」が重視したのは、レチノールの優れた効果はそのままに、どんな肌タイプでも安心して使えること。世界中のレチノール素材から日本製レチノールを厳選し、日本の米発酵液や酒麹エキスと組み合わせて誕生したクリームは、乾燥した肌をしっとり包み込みハリ・弾力を呼び覚まします。
(編集:福崎明子)
日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、WEBなどで美容記事を執筆している。担当分野はスキンケア、メイク、ヘアケア、フレグランス、美容医療など幅広く、丹念な取材をもとにしたわかりやすい記事に定評がある。温泉や銭湯をこよなく愛する入浴Lover。
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