資生堂のグローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(Clé de Peau Beauté)」がこのほど、ジャパンアンバサダーに女優の宮沢りえさんを起用しました。宮沢さんの就任披露に合わせ、クレ・ド・ポー ボーテと世界で活躍するメディアアーティストのレフィーク・アナドール(Refik Anadol)さんがコラボレーションしたAIアート作品を公開。クレ・ド・ポー ボーテが40年以上の肌細胞研究から見つけ出した神秘「肌の知性」を表現するAIアートの、この類まれなるクリエイティビティーを宮沢さんが体感しました。宮沢さんへのインタビューから、「肌の知性」と宮沢さんの美の秘訣を紐解きます。
Video by OFBYFOR TOKYO
宮沢りえさんとクレ・ド・ポー ボーテが共鳴する美と知性
「何もいらない。この肌があれば。」をフィロソフィーとしているクレ・ド・ポー ボーテ。40年以上にわたる先進の肌細胞研究から、2011年には、肌が脳と同じように自ら考え、さまざまな情報を処理する能力を持つことを発見し、「ブレインスキン理論」を発表しました。そして2019年には、肌は生まれながらに良い刺激と悪い刺激を見極める力「肌の知性」があることにたどり着きます。脳と同様に肌にも情報を処理する力があり、例えばうるおいやスキンケア成分、心地良い湿度を取り入れようとする一方、乾燥など悪い刺激を見極めて退けるといった能力です。
そんなラグジュアリーとサイエンスを極めたクレ・ド・ポー ボーテのさらなる発信力を高めるため、宮沢さんに白羽の矢を立てました。宮沢さんにしか表現できない唯一無二の美しさ、内面からにじみ出る宮沢さんの知性と温かく豊かな感性は、デビュー時からこれまでずっと、人々を魅了し続けています。そんな宮沢さんの凛とした姿勢と、クレ・ド・ポー ボーテが長年大切にしてきた、女性の無限の可能性を解き放ちエンパワーメントしていくというメッセージが共鳴。ジャパンアンバサダーとして宮沢さんの感性とともに、「肌の知性」やいつまでも輝く気持ち、自然体で美しくあることを伝えていきます。
40年以上の肌細胞研究が見つけ出した神秘「肌の知性」をアートとして可視化
高度な肌細胞研究によってたどり着いた神秘「肌の知性」を体感してもらうため、今回、イスタンブール出身のメディアアーティストであるレフィークさんとコラボレーションが実現しました。「肌には知性がある」というサイエンスをテーマにしたAIアート作品「UNSEEN INTELLIGENCE」は、レフィークさんが開発した世界最先端の生成AIアルゴリズムと、クレ・ド・ポー ボーテ研究所が見出したサイエンスデータを掛け合わせて制作。東京やロンドン、ニューヨークなど世界の主要都市から収集した、紫外線量や環境汚染レベルに関するデータをもとに、“肌が受ける悪い刺激”と、AIが悪い刺激を“美しい輝き”として変換した2種が、まるで対話をしているかのようにデジタルアートに落とし込んだそう。
レフィークさんは、今回のアートで表現したかったのは、「見えないものを見える化する」こと。「『肌の知性』という私たちの肌の中で起きているけれど普段は見ることのできないラディアンスの変化を表現しました。肌にとってネガティブな影響も、AIを通じてアートとしてポジティブに昇華するとどう映るのか挑戦してみたのです。アートを通じてインスピレーションや喜び、希望を感じてもらいたいですね」と振り返ります。
AIアート作品「UNSEEN INTELLIGENCE」は、六本木の東京ミッドタウン アトリウムで開催したアート展で披露。巨大なスクリーンに作品の映像が映し出され、「肌の知性」を体感する空間に。以前からレフィークさんの作品に注目していたという宮沢さん。「UNSEEN INTELLIGENCE」が持つダイナミックさに感嘆した様子で、細部までていねいに鑑賞していました。
「UNSEEN INTELLIGENCE」は現在、ウェブ上でアート展を体験できるスペシャルページで公開しています。
輝きを生み出す「ル・セラム」
宮沢さんも愛用しているというクレ・ド・ポー ボーテのヒーローアイテム「ル・セラム」は、肌に輝きと自信を与える美容液。独自成分のスキンイルミネイター*1とケルプレックスGL(保湿)*2を配合し、乾燥などのあらゆる環境ダメージから肌を守り、みずみずしく健やかな輝きとふっくらとした柔らかさをもたらします。洗顔後のファーストステップに使用することで肌に輝きが生まれ、その後ローションが輝きを育み、エマルジョンが輝きを満たしてくれます。この3ステップの“キーラディアンスケア”が、美しい肌の基本である色・質感・ハリ感を理想の輝きへと導きます。
*1 保湿・整肌(加水分解シルク、加水分解コンキオリン、テアニン、トウキエキス、シソエキス、グリシン、グリセリン、PEG/PPG-14/ 7 ジメチルエーテル、トレハロース)
*2海藻エキス、グリセリン
Interview with 宮沢りえ:豊かで優しい心は美しさや表情、肌にも現れる
ークレ・ド・ポー ボーテのジャパンアンバサダー就任について率直な感想をお聞かせください。
国境や年代を超えて世界中の人に愛されているクレ・ド・ポー ボーテのジャパンアンバサダーに起用されたことは、とても光栄に思います。アンバサダーを務める前から、私自身のバスルームの棚にあるコスメはクレ・ド・ポー ボーテばかり。もともと美容に興味があり、さまざまな化粧品を試してきましたが、美容液ル・セラムはずっとリピートしているんです。
ール・セラムの使用感はいかがでしょうか。
心地よい香りとテクスチャーなので、どんな時にも使用できるところが良いところだと思います。プレッシャーやストレスを感じるような日々でも「きれいでありたい」という思いに応えてくれる、信頼できるパートナーのようなアイテムです。
ーブランドが長年の肌細胞研究によってたどり着いた「肌の知性」についてどう感じましたか?
正直に言うと、「肌の知性」は今回のお話をいただいて、ブランドについて改めてたくさんのことを教えていただく中で初めて知りました。とても面白いなというのが率直な感想です。人によって肌悩みは異なりますが、日々の生活の中で「肌の知性」を磨けば磨くほど高めていけるということですから、とても神秘的ですし、希望になりますよね。アートに触れたり、本を読んだりするなど、知性を高めることは女性を輝かせることと深くつながっていると思います。
私自身、肌に知性があると知ってからは、「きちんと良い成分を届けてあげたい」と思うようになり、スキンケアの時間がより楽しくなりました。現代社会は、どんなことも結果がすぐに現れることに魅力を感じがちですが、毎日の働きかけによってこそ、美しさを磨いていくことができる。忙しい日々の中で短時間でも良いので肌を慈しむ時間は大切なんだと、みなさんに伝えたいですね。
ー今回クレ・ド・ポー ボーテとのコラボレーションでAIアート作品を制作された、レフィーク・アナドールさんについては以前からご存じだったとか。
以前からレフィークさんのインスタグラムをフォローしているほど彼の作品が好きで、いつかは実際に作品を鑑賞してみたい、と思いを馳せていました。なので今回のコラボ作品がどんなものなのか、とても楽しみにしていたんです。会場で作品を見て、圧倒されました。まるで自分の細胞の中を旅しているような感覚になり、内に潜む繊細さと大胆さを問いかけるような作品だと。何度も見に行きたくなるような魅力のあるアート作品だったと思います。
ー多忙な毎日を過ごす宮沢さんにとって、スキンケアに対するモチベーションはなんでしょうか?
朝、目が覚めた瞬間から健やかな心であることが理想ですが、私だけではなく誰しもが毎日思うような調子でいられるとも限りません。ですが、そんなときでも、鏡に映る自分の肌の調子がいいと、それだけで気持ちが上向きなるというのは、これまでの人生を通じて強く実感していることです。肌が輝くと心まで輝く。だからこそ、日々の積み重ねを大事にしています。そういう思いもあり、ブランドが誕生以来大切にしてきた、肌が輝くことで自信になり、自信を持つ人が生きることで社会も輝いていくというメッセージに深く共感したんです。
ー宮沢さんにとって、“輝いている人”とはどんな人でしょうか。
年齢を重ねるほどに、肌だけではなくて表情もとても大事だと感じるんです。そのためにも、アートや本、映画などに触れる時間を積極的に作り、豊かな心や人間としての知性を育むことが、輝く心の糧になるのではないでしょうか。
私は今年で50代になり、これからの自分の表現力をどう磨くべきか考えることが増えました。たくさんの素晴らしい役者の方々と共演してきた中で、真っ先に思い浮かんだのが樹木希林さん。とても自然体で、唯一無二の表現力をお持ちの方でした。見た瞬間に「美しい」と思える方なんです。樹木さんの豊かな表現力に触れて、これまで濃密な時間をたくさん過ごしてきたからこそ表情が輝いているのだなと感じたのを覚えています。私もそんな厚みのある役者に、人になりたいと考えるようになりました。
ー知性を磨き、豊かな心を育むことが美しさにつながるんですね。
そうですね。やはり経験は何物にも変えられないもので、生きていく上で自分の力になります。また、相手の心を知ろうとすることも知性だと思うんです。現代はSNSが当たり前となり、対面で伝えるよりもいい言葉も悪い言葉も簡単に発信できてしまうので、言葉の怖さに直面することが度々あります。それでも、人を幸せにできるのもまた言葉です。真っ先に頭に浮かぶ言葉が美しく、優しくあることが大事だなと。自分も含めて、私たちは言葉に責任を持たなければいけないですし、世の中が美しく優しい言葉で満たされればと願っています。
ーこれまでに、宮沢さんの「知性」に影響を与えた人はいますか?
難しい質問ですね(笑)。役者も作家も演出家も、たくさんの素晴らしい方々に出会えたので。年代によって刺激を受けた方はさまざまですが、やはり母の生き方や考え方はとても格好良く、今でも私を支えてくれているなと。正義感が強くどんな立場の人にもき然とした態度で、平等に接していた母の姿は今でもすぐに思い出せます。メディアで母についていろいろなことを書かれますが、真実を知る私にとっては愛情深く、私も母を愛していました。母のような、知性と豊かさを持った人を見て育った経験は、私にとって宝のようなものです。
ー素敵な思い出があるのですね。美しくあるために宮沢さんが実践していることを教えてください。
具体的なものだと、ありきたりかもしれませんが、食事でビタミンCを摂るように心掛けたり、日常的に体力を維持するようにしています。また、東京は最先端のモードに触れる機会にあふれ、世界的なアートにもすぐにアクセスできます。その一方で、心身を解きほぐして、澄んだ状態にしたいと思う時もあります。そんなときは携帯を持たずに出かけたり、生産者の思いが感じられる野菜を食べたりします。スキンケアもそうですが、日々こつこつとできることをやっていくことが、1番強いですよね。一瞬で結果が出るようなことは、きっと一瞬で消えて無くなってしまいますから。優しい気持ちは美しさや表情、肌にも現れるので、「肌の知性」のように、やるべきこととやってはいけないことを考えて「プラス・マイナス」のバランスが取れた、でも「ちょっとプラス」くらいが理想。肩肘を張らずに自分にとって心地良く好きなことをして過ごしています。
ー節目となる50代を迎え、これからどんな自分でありたいとお考えですか?
年齢を重ねるからこそ得ることができる豊かさ、美しさ、表現力、そして知性があると、これまで出会った方々から教えていただきましたから、自分も誰かのそういう存在になれたら光栄ですね。本を読んだり、アートに触れたり、多くの時間を美しい表情でいられるように、まだまだ多くのことに触れていかなければと思います。それから、日々の健やかな気持ちのためにも、変わらずこつこつとスキンケアを続けていきます。
(左から)
「クレ・ド・ポー ボーテ ル・セラム(医薬部外品)<美容液>」(30mL 税込1万7600円/50mL 同2万7500円/レフィル 50mL 同2万6950円)
「クレ・ド・ポー ボーテ ローションイドロ C n(医薬部外品)<化粧水(クリア)>」(170mL 1万2650円/レフィル 170mL 1万1550円)
「クレ・ド・ポー ボーテ ローションイドロ A n(医薬部外品)<化粧水(モイスト)>」(170mL 1万2650円/レフィル 170mL 1万1550円)
「クレ・ド・ポー ボーテ エマルションプロテクトゥリス n(医薬部外品)<乳液(日中用)>SPF25・PA+++ 」(125mL 1万3200円/レフィル 125mL 1万2100円)
「クレ・ド・ポー ボーテ クレームプロテクトゥリス n(医薬部外品)<クリーム状乳液(日中用)>SPF25・PA+++」(50g 1万3200円/レフィル 50g 1万2100円)
「クレ・ド・ポー ボーテ エマルションアンタンシヴ n(医薬部外品)<乳液(夜用)>」(125mL 1万5400円/レフィル 125mL 1万4300円)
「クレ・ド・ポー ボーテ クレームアンタンシヴ n(医薬部外品)< クリーム状乳液(夜用)>」(50g 1万5400円/レフィル 50g 1万4300円)
■お問い合わせ先
クレ・ド・ポー ボーテ お客さま 窓口フリーダイヤル
0120-86-1982(9:00~17:00/土・日・祝日を除く)
※価格は参考小売価格です(店舗によって異なる場合があります)
■宮沢りえ(みやざわ・りえ)
1973年、東京都生まれ。1988年『ぼくらの七日間戦争』で映画初主演。以降、女優として映画、舞台、テレビドラマなど幅広く活躍し、モスクワ国際映画祭最優秀女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、読売演劇大賞・最優秀主演女優賞など、数々の賞を受賞。近年の出演作品に舞台「泥人魚」「アンナ・カレーニナ」、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、映画「決戦は日曜日」「アイ・アム まきもと」などがあり、今秋には主演映画「月」と、アニメ映画「火の鳥エデンの花」の公開を控える。
Credit:ジャンプスーツ 税込34万4300円/マックスマーラ(マックスマーラ ジャパン)
〈お問い合わせ先〉
マックスマーラ ジャパン 0120-030-535
Hair Make:Hair_ASASHI (ota office)
MAKEUP:Mikako Kikuchi(TRON)
Stylist:Rena Semba
Text: Haruna Nakade(ライター)
Interview&Edit:Manami Hirahara(FASHIONSNAP)
Photography:Takashi Sasai(FASHIONSNAP)
Management:Tomoya Sasaki(FASHIONSNAP)
Movie Director:Jumpei Mori(OBF TOKYO)
Cinematographer:Toshiki Matsumura(OBF TOKYO)
Focus Puller:Hiroto Takahashi(OBF TOKYO)
Lighting:Makusu Nishiyama
Production Assistant:Sota Ogino
Producer:Yuho Ogura(OBF TOKYO)
Production:OFBYFOR TOKYO
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