
Image by: FASHIONSNAP
今季はレトロさもありながら、身も心も軽やかに導くようなアイテムが狙い目。つまりは、ワンアイテムでコーディネートが決まって、なおかつブランドとしても安心感があるもの。1919年にニューヨークで誕生し、スウェットシャツのオリジンとして、歴史やカルチャーとともにアメリカンカジュアルを支えて来た「チャンピオン(Champion)」のアイテムは、トレンドにもマッチする上に、”本物”がゆえに説得力もある。今回は、個性豊かな6人が解釈する2025年春夏の新作コレクションとともに、「チャンピオン」が本物たるゆえんについて深堀りしていく。
目次
- ACTION STYLE -
バスケットボールやアメフトなどのアメリカンスポーツスタイルから着想を得た「アクションスタイル(ACTION STYLE)」
創業以来、アイビーリーガーやプロアスリートのトレーニングウェアに加え、プロリーグのバスケットボールチームの公式ユニフォームも手掛けてきたチャンピオン。スター選手らを擁した1992年バルセロナオリンピックのドリームチームは世界的な人気を誇り、そこからヒップホップアーティストたちにも火がついた。そんなスポーツスタイルがルーツのストリートカジュアルを表現したのが「アクションスタイル」だ。ビビッドな色を織り交ぜた、軽快でスポーティーなスタイルは今のトレンドにもばっちりハマる。街中でも映えること間違いなしだ。


























ーWhy AUTHENTIC?

先駆者として、アメリカのスポーツシーンをけん引
昔はコットンの厚地のものが主流であったアメリカンフットボールのユニフォーム。防具を着込み、ハードに動き回る彼らのニーズに応えたのがチャンピオン。1967年に、ナイロンのメッシュジャージを開発し、以来今でもスタンダードとなっている。1980年初頭から20年以上にわたって、NBAのオフィシャルユニフォームを手掛け、1990年には全チームがチャンピオンのユニフォームに袖を通しプレーしていた。今季はそんな古き良きアメリカンスポーツのムードを宿したアイテムを多数展開。ヴィヴィッドな配色のトラックジャージーや「USA」プリントのTシャツなどがその代表だ。


1980年代後半のヒップホップシーンを席巻
NBAに公式採用されたチャンピオンのウェアは、ブラックミュージックにも大きな影響を与えた。アーティストたちはユニフォームはもちろん、シンプルで色とりどりなスウェットアイテムも取り入れ、自身のスタイルを確立していく。この時代を代表するレジェンドラッパーである「NAS」は、チャンピオンの「スーパーフード」を愛用。タフ&イージーなイメージは、若者たちの間でも人気に。また、MoMA(ニューヨーク近代美術館)とのコラボレーションでも知られ、アートシーンからもラブコールを受ける存在だ。音楽やアートなどカルチャーを巻き込んでトレンドを発信し続けている。

- REVERSE WEAVE® -
アメカジの定番“スウェット”を語る上で欠かせない「リバースウィーブ®(REVERSE WEAVE®)」
チャンピオンの伝説はここから始まったと言っても過言ではない。今やアメカジの定番となったスウェットの歴史を語る上で欠かせない画期的な発明であり、発明がそのまま名前となった「リバースウィーブ®」である。本来は縦方向に使われる生地を横方向に使用することで縦縮みを防ぐ製法を開発。当時は、アメリカ軍の士官学校でも用いられるほどのタフさを誇り、今では“ザ キング オブ スウェットシャツ”という代名詞で呼ばれるほど、世代を問わず世界中で親しまれている。そんなリバースウィーブ®製法を採用したTシャツは、9.4oz.のヘビーウェイト生地で肩に縫い目のない一枚仕立ての仕様など、ミリタリーやアスリートお墨付きのタフさと着心地の良さ、着込むほどに味が出る風合いが魅力のアイテムだ。











ーWhy AUTHENTIC?

スウェットの王様「リバースウィーブ®」
かつて、顧客から洗濯による縮みを指摘されたアメリカ中西部担当のセールスマン サム・フリードランドが1934年に考案した「リバースウィーブ®」製法は、生地の縮みが弱点であったスウェットを、生地の編み地をリバースして用い、縦縮みを防いだ画期的な発明。両脇に縦リブ「エクスパンション ガゼット」を使用することで、横方向への縮みも解消した。これによって、型崩れしないスウェットとして確固たる地位を確立。今でも同じ製法を用いてスウェット作りを行っており、Tシャツにも応用されている。今季はサステナブルコットンを使用したポケットTシャツや、カレッジ風のプリントTシャツに注目したい。


ミリタリーの分野から信頼されるモノづくり
高品質で機能的なモノづくりはミリタリーの分野でも注目され、1929年には、一着で紅白戦が行えるTシャツを依頼され、ネイビーとゴールドのリバーシブルTシャツを開発。1950年代に入ると、型崩れしないタフさで注目を集めていた「リバースウィーブ®」が、アメリカ軍の士官学校のトレーニングウェアとして特注されることに。陸海空とそれぞれの軍部で採用され、基地内でも発売されて人気を博した。ちなみに左に掲載したネイビーのTシャツとパンツは空軍士官学校(United States Air Force Academy)のオフィシャルライセンスによるアイテム。胸のプリントは同校にまつわるモチーフを、チャンピオンと親和性の高いカレッジ風グラフィックで表現している。

- WOMEN'S/MEN'S CASUAL -
アメカジにトレンドでもあるレトロなムードをプラスする「WOMEN'S CASUAL」「MEN'S CASUAL」
今季のカジュアルスタイルは、どこかにレトロなニュアンスをプラスするのがおすすめ。「ウィメンズカジュアル」と「メンズカジュアル」は、スポーツから生まれたクラシックなスタイルをベースに、現代的なデザインやシルエット、カラーを取り入れた新しいカジュアルウェアライン。レトロな配色で仕上げたボーダーTシャツや、伝統的な手法である”ロープ染色"を用いたインディゴ染めのスウェットショーツなど、”本物のアメカジ”はそのままに、街映えする「クラシック&レトロ」なスタイルを提案している。























ーWhy AUTHENTIC?

アイビーリーグなどで支持されたカレッジスタイル
高品質で機能性の高いアイテムは、アイビーリーグをはじめとするアメリカの名門大学の学生たちにも支持された。1926年、ウェントワース陸軍士官学校で採用された学生向けユニフォームを皮切りに、1934年にはミシガン大学の校章入りのカスタマイズ・ウェアを発売、これによりトレーニングウェアからキャンバスウェアとしても認知され、全米の学生生協でも発売されることに。今でも約2500校の生協で、チャンピオンのアイテムが陳列されている。メンズカジュアルでは、1950~60年代にかけてのカレッジプリントに多く見られた、白地のフロッキーの上からエアブラシで着色したプリントによるTシャツをリリース。当時もよく使われていたアニマルモチーフを現代的にアレンジし、一枚でも存在感のあるアイテムに仕上げている。

お問い合わせ先:カスタマーセンター 0120-456-042
model: Licaxxx, Miyuki Arihara, Masaki Seko, Nico Ando, On Nakano, ZiNEZ
photography: Teruo Horikoshi(TRON), styling: Koji Oyamada, hair & makeup: YUKARI CLARKE(Miyuki Arihara), Yosuke Akizuki(Others), text: Ryuta Morishita | creative direction: Hideya Yokoi, edit: Erika Sasaki, casting: Takashi Sasai, project management: Shiori Nagaoka (FASHIONSNAP)