CFCL VOL.4 2022-23年秋冬コレクション
Image by: CFCL
高橋悠介が手掛ける「シーエフシーエル(CFCL)」が、ブランド立ち上げから約1年半、4シーズン目にして初めてパリのファッションウィーク(以下、パリコレ)に公式参加。現地でプレゼンテーションを開催した。ブランドの柱である3Dコンピューター・ニッティングの技術を応用してバリエーションを拡大し、海外プロモーションに本腰を入れる。
初のパリコレ、デジタルとフィジカルで発表
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CFCLは、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構が主催する「FASHION PRIZE OF TOKYO」を2021年に受賞したことから、そのサポートを受けてパリコレに挑戦。パリのPRエージェンシー大手で「サカイ(sacai)」や「ルメール(LEMAIRE)」といったブランドを手掛けているルシアン・パジェス(Lucien Pagès)と契約するなど準備を進め、公式スケジュール入りを果たした。バイヤー向けのセールスは1月に実施しているため、今回は主に認知拡大といったプロモーションがメインとなった。
パリコレの公式スケジュール初日の2月28日19時(日本時間3月1日3時)、デジタルプレゼンテーションとして映像作品を発表。翌3月1日に、マレ地区のギャラリー・ペロタン(GALERIE PERROTIN ESPACE ST CLAUDE)でプレゼンテーションを行った。
ニットの可能性を広げる多様なフォルムとテクスチャー
2022-23年秋冬シーズンに向けたVOL.4コレクションは、生活に則した器を意味する「ware」を引用した「Knit-ware」と、人体の形状を超えた個性を描く「Outline」がキーワード。これまで限定的に展開していたキッズウェアがコレクションに加わり、ウィメンズ、メンズ、キッズを網羅。ルックブックには年齢や性別など幅広いモデルを起用し、身体や生活に寄り添うニットをバリエーション豊富に提案する。
POTTERYシリーズの新作
陶器のような丸みのあるシルエットが特徴のPOTTERYシリーズ、2種類のリブをボーダー状に組み合わせたFLUTEDシリーズといったアイコニックなデザインはそのままに、素材や色の展開を拡大。彫刻的なアウトラインが今シーズンの特徴だ。
FLUTEDシリーズ
クルーネックのプルオーバーやニットジャケットなど、人気のベーシックアイテムにも捻りが加わり、フォルムがアレンジされた。
建築物の表層デザインを意味するFACADEシリーズはアップデートを加え、テクスチャーの表情がより豊かに。地層の意味を持つSTRATUMシリーズは、7色の糸を用いた配色が際立っている。
FACADEシリーズ
STRATUMシリーズ
ニットバッグという新ジャンルを開拓するSTRATAシリーズは、強度などのアップデートを加えつつデザインを拡大。トートバッグやリュックなど、機能面を充実させることでより生活に沿ったデザインを探究した。また、ハットやグローブといったアクセサリーもニットで提案する。
STRATAシリーズ
パリで発表した後は東京へ。ファッションウィーク「Rakuten Fashion Week TOKYO 2022A/W」の期間中、3月17日に凱旋イベントの開催が予定されている。
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