坂本龍一の楽曲「Ma Mere L'Oie」や「Thousand Knives」が流れるショー会場には、日本では「幸福の王国」の名でも知られるブータンで撮影された写真の数々。「ブータンを旅している様子をコレクションにしました」という渡辺淳弥の言葉通り、「コム デ ギャルソン ジュンヤワタナベ マン(COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN)」の2022年春夏コレクションはフォトグラファーのジェイミー・ホークスワース(Jamie Hawkesworth)から送られてきたブータンの写真から着想を得て製作したという。
「ミュールバウアー(Mühlbauer)」とのコラボレーションによるストローハットと変形パターンのサルエルパンツを組み合わせたスタイリングが象徴的な今シーズン。ブータンの民族衣装「キラ」や「ゴ」の柄を連想させるテキスタイルを得意の切り替えで差し込み、ワークウェアがベースにはあるものの、サンダルやハット、サルエルパンツのスタイリングによってなんとも形容し難いコレクションを作り上げた。
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グラフィックには、様々なアーティストの作品を使用。田名網敬一をはじめ、バンコクを拠点に活動するイラストレーターで、「グッチ(GUCCI)」とのコラボでも知られるファナパスト・タイチャメールコール(Phannapast Taychamaythakool)や、中国のアーティストJacky Tsai、ポーランドのイラストレーターMarta Olga Klaraなどの作品がTシャツなどに落とし込まれた。
ジュンヤ ワタナベといえばこれまでも老舗ブランドやスポーツメーカーなど幅広くコラボを行ってきたが、今シーズンも他ブランドとのコラボは継続。「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「アークエアー(Ark Air)」のブルゾン、「ニューバランス(New Balance)」の「574」をベースにしたスニーカー、「ディッキーズ(Dickies)」「リーバイス(Levi's®)」のサルエルパンツ、「ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)」のブレザーやシャツなどのアイテムが披露された。なお、ヴィンテージアイテムを転写プリントしたというガーメンツはヴィンテージショップ「ベルベルジン(BerBerJin)」と協業して製作。またショーでは披露されなかったが、「ステップニー ワーカーズ クラブ(Stepney Workers Club)」とのコラボスリッポンや「パラディウム(PALLADIUM)」とのコラボブーツも展開される。
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