玉森裕太
Image by: FASHIONSNAP
今年100周年を迎えた「カルティエ(Cartier)」のアイコンジュエリー「トリニティ(TRINITY)」。3つの異なるリングが絡み合った象徴的なデザインは1924年に誕生して以来、メゾンの重要な価値観である愛、普遍性、創造性を象徴するジュエリーとして人々を魅了し続けています。アニバーサリーイヤーを記念し、100年の軌跡を辿る期間限定の「"TRINITY 100" ポップアップ」が表参道交差点にオープン。その前夜には、特別なセレブレーションパーティーが国立競技場で行われました。
Kis-My-Ft2のメンバーで俳優の玉森裕太さんは、今回のポップアップ展示でナレーションを担当。「トリニティ」の100周年を祝し、カルティエのフレンズ オブ メゾンである玉森さんとともに、ポップアップとパーティーを巡ります。
100年の軌跡を辿るポップアップへ
「"TRINITY 100" ポップアップ」は表参道交差点の一角にオープン。3つの部屋で構成された展示スペースと屋外のモニュメントを通して、100年の歴史を紐解いています。ジャン・コクトーの展示でナレーションを務めた玉森さんも実際にポップアップを訪れて、その世界観に没入していきました。
エントランスを兼ねた1つ目の部屋では、「トリニティ」を構成するピンク、イエロー、ホワイトのゴールドオブジェが来場客を迎えます。2つ目の部屋では、カルティエ創業者の孫にあたるルイ・カルティエが1924年に生み出した最初の「トリニティ」リングの写真や、当時の雑誌のページ、過去の広告ヴィジュアル、「カルティエ コレクション」に収蔵されているアーカイヴ作品などを展示。2022年発表の「サカイ(sacai)」のデザイナー兼ファウンダー阿部千登勢氏とカルティエのヴィジョンを融合して誕生した限定コレクション「TRINITY FOR CHITOSE ABE of sacai」や、100周年を記念した新作モデルも見ることができます。
「初めて知る方にとっても、『トリニティ』の歴史と魅力が伝わりやすいですね。多くの人に『トリニティ』を好きになっていただける空間だと思います」
没入型の展示 ナレーションは玉森裕太
夜空に浮かぶ雲をイメージした立体的なスクリーンでは、玉森さんのナレーションを通して、フランスの芸術家ジャン・コクトーが愛用した「トリニティ」に秘められたストーリーを解き明かしています。コクトーは小指に2連で付けていた「トリニティ」リングに、俳優のジャン・マレーとの愛を重ねていました。
「ナレーションで自分の声を聴くのは少し恥ずかしいですね(笑)。でも、皆様にジャン・コクトーと『トリニティ』の物語をしっかりお伝えしたい、という思いで務めさせていただきました」
誕生から100年間にわたり、時代のアイコンたちから愛されてきた「トリニティ」。3つ目の部屋では、「トリニティ」が数々の銀幕スターたちに愛されてきたことにちなみ、映画のフィルムをイメージした展示とタッチパネルで、アーカイヴ写真や「トリニティ」を身につけたセレブリティのポートレートを見ることができます。タッチパネルで気になる年代をタップすると、写真の詳細が表示される仕掛け。
3色のゴールドが象徴的なモニュメント
ポップアップの敷地内には、巨大な3本のゴールドリングのモニュメントが登場。リングの中に入り、カルティエの歴史においても「トリニティ」にとっても重要な数字である"3"にまつわる、デジタルコンテンツと音楽を楽しむことができます。
「世の中も人々も大きく変わっていく中で、100年にわたって受け継がれてきたこと、変わらずに愛され続けていることは、本当にすごいなと思います」
"TRINITY 100" セレブレーションパーティーへ
ポップアップを堪能した後は、一夜限りのセレブレーションパーティーが行われる国立競技場へ。その前身である明治神宮外苑競技場が、日本で初めての本格的な陸上競技場として設立されたのが大正13年(1924年)で、「トリニティ」と同じく100年の歴史を刻み進化を続ける場所。これまで紡いできた100年と、これからの100年の幕開けを祝います。
玉森さんはこの特別な夜に合わせて、ブラックのテーラードスーツの胸元に「トリニティ」のネックレスを、またジャン・コクトーにオマージュを捧げて小指に2連で「トリニティ」のリングをコーディネート。
「3つのリングには、愛情、忠誠、友情という意味が込められていますが、着用する人それぞれが意味を持たせて身につけることも素敵だと思います」
100年にちなんだ展示とフード
メイン会場のコンコースはカルティエレッドに染まり、1924年から現代までの移り変わりを体感できるヒストリーパネルが時系列でずらり。それぞれの年代のサイドにあるカウンターでは、その時代を象徴するフランスや日本のフードが振る舞われました。
日本のちらし寿司、フランスのカヌレやシュークリームなど、当時を思い起こさせるようなフードメニューに「トリニティ」のエッセンスが加えられ、招待客をもてなします。食べ物の好き嫌いは無いという玉森さん。「何でも食べますよ。セロリ以外は(笑)」と明かし、3色の「トリニティ」カラーで表現された和菓子に手を伸ばしました。
一夜限りのトリオ 3組がライブパフォーマンス
会場内の3つのステージでは、「トリニティ」が象徴する愛、普遍性、絆を表現するため、音楽アーティストが一夜限りのトリオを組み、特別なライブパフォーマンスを行いました。
1組目は歌手の坂本美雨さんと森山直太朗さん、ピアニストの原 摩利彦さんのトリオ。音楽家である父の坂本龍一さんが美雨さんために制作した「The Other Side of Love」をはじめ、森山さんの楽曲「生きてることが辛いなら」などを生演奏。それぞれの絆を表現しました。
坂本美雨×森山直太朗×原 摩利彦のライブパフォーマンス
2組目のトリオはAwichさん、DJ U-LEEさん、ドラマーのSatoshi Hironakaさん。DJとドラムに合わせて、未発表の新曲を披露。「トリニティ」から着想を得て、誕生から約50年のヒップホップの歴史をこの先も受け継いでいく姿勢を表現しました。
Awich×DJ U-LEE×Satoshi Hironakaのライブパフォーマンス
ラストの3組目は、音楽家の常田大希さん(King Gnu、MILLENNIUM PARADE)がチェロを担当し、兄でヴァイオリニストの常田俊太郎さんとピアニストの宮川純さんが登場しました。「トリニティ」100周年のために制作したチェロ組曲「祝祭」を、国立競技場のフィールド上で披露。力強いチェロ、ヴァイオリン、ピアノの音色が織りなす圧巻のパフォーマンスが会場を沸かせました。
常田大希×常田俊太郎×宮川純のライブパフォーマンス
寒竹ゆりによるショートフィルム上映
コンコースの一角には、小さな劇場が登場。Netflixドラマ「First Love 初恋」を手掛けたことでも知られる映画監督の寒竹ゆりさんによる「トリニティ」を題材にしたショートフィルム「A Tiny Story for TRINITY LES POCHES」が上映されました。俳優の森七菜さんが主演を務め、劇伴音楽は当日ライブパフォーマンスを披露した原 摩利彦さん、劇中歌を坂本美雨さんが手掛けています。また、コレオグラファーとしてダンサーのアオイヤマダさんが参加しました。
夜空に描かれた「トリニティ」リング
国立競技場の上空ではドローンショーが開催。500機のLEDドローンが夜空を飛行し、「トリニティ」リングや"Cartier"のロゴを描き出し、集まったゲストらを驚かせました。
「トリニティ」をまとったセレブリティー
綾野剛
Image by: Cartier
表参道交差点で開催中の「"TRINITY 100" ポップアップ」は11月17日まで。この記念すべき時に、「トリニティ」の魅力を余すことなく堪能して。
"TRINITY 100" ポップアップ
期間:2024年10月31日(木)〜11月17日(日)
営業時間:平日12:00〜19:00 土日祝11:00〜19:00(最終入場18:30) 入場無料
会場:表参道交差点
所在地:東京都港区南青山5-1-1
text: Mami Osugi | edit: Chiemi Kominato, photography: Hikaru Nagumo, project management: Mizuki Okuhata (FASHIONSNAP)
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