ビューティフルピープル 2021年フォールコレクション
Image by: beautiful people
「ビューティフルピープル(beautiful people)」が発表した2021年フォールコレクションのテーマは「ダブルエンド(double-end)」。上下を逆さに着ると全く異なるシルエットになり、相反する要素が共存する服を発表した。
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ビューティフルピープルはこれまでも、大人と子どもが共有できる服や、「Side-C」と呼ぶ新しい型紙設計など、固定観念にとらわれないクリエイションを提案してきた。今回デザイナーの熊切秀典が着目した要素は、「上」と「下」。1950年代にクリストバル・バレンシアガ(Cristóbal Balenciaga)が制作した、上下を逆さまにしたデザインのクチュールドレスから着想を得て、「Side-C」のアイデアを広げていったという。
例えば、ロングドレスとベビードールという2つの異なるデザイン。実はどちらも同じドレスで、上下を逆さまにすることで2通りの着方ができ、大人と子どもの服の要素が共存する一着となっている。
パンツも両頭使いが可能で、テーパードとサルエルの2通りのシルエットが楽しめる。脇のファスナーを全て開けて、捻りながら上下を返して再び脇をつなげると異なるデザインになるという、ビューティフルピープルならではのユニークで特殊な構造となっている。
また、今シーズンからブランドの定番アイテムを「THE beautiful people」として本格展開。スタンダードを再構築し、新しいテキスタイルやパターンに進化させて提案する。フォールコレクションでは、黒にフォーカスしたアイテムや、オーガニックの超長綿を使用したトレンチコート、シャツ、チノパンなどを発表した。
3月にはパリ・ウィメンズファッションウィークに参加し、映像作品で新作の2021年秋冬コレクションを披露する。今回のテーマをさらに発展させたコレクションを発表する予定だという。
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