SNSの普及により、今や誰でも簡単に海外トレンドを追えるようになりました。古くは韓国の「オルチャンメイク」、最近では中国の「純欲メイク」など、SNSを通じてメイクトレンドが越境しています。韓国の最新トレンドやメイクテクニック、新作情報を調べるなら、今はYouTubeやInstagramがおすすめ。中国ではそれらに変わる独自のSNSが発達しているので、そちらをチェックしてみて。今回は韓国、中国女子たちの情報をキャッチするための最新の検索キーワードを紹介します。
韓国女子のリアルな本音とトレンドを知るにはハングルで調べるべし
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韓国のミレニアルズ、ジェネレーションZ世代はYouTubeで検索することが多く、動画でメイクアップハウツーや商品比較レビューなどのリアルな情報が投稿されています。最近は日本語字幕をつけるインフルエンサーも多く、細かなテクニックや詳細情報まで知ることができるようになりました。またInstagramでも多くのコスメオタク(코덕)たちが新作レビューを投稿しています。
インフルエンサーが発信する最新トレンドの中から、自分に合うものだけを知りたいという人も多いはず。そういう場合には、YouTubeやInstagramの検索機能を使い、韓国女子が使うワードで検索するのがおすすめです。例えばパーソナルカラーは日本の呼び方と異なり、イエローベースは「ウォームトーン(웜톤)」、ブルーベースは「クールトーン(쿨톤)」と呼ばれています。最近ではインフルエンサーだけでなく、ブランド公式がウォームトーン春・秋向け、クールトーン夏・冬パレットなどのワードで商品を紹介しています。
韓国っぽいメイクを探すなら、トレンドの発信源である芸能人のメイクが参考になるはず。最近では韓国美容インフルエンサーの間で、ガールズグループNewJeansを真似たメイクを投稿するのが流行りました。「女優メイクアップ(여배우 메이크업)」や「アイドルメイクアップ(아이돌 메이크업)」で検索するとインフルエンサーはもちろん、実際に芸能人を担当する有名ヘアメイクアップアーティストの動画も出てきますよ!
よりリアルなトレンドを探すなら、インフルエンサーが本当に愛用するアイテムも欠かせません。美容YouTubeの定番企画「ポーチの中身は?(What's in my pouch?)」は広告抜きで本当に愛用しているものを紹介していく内容。ハングルで「ポーチ(파우치)」と検索すれば、韓国インフルエンサーの動画が見つかります。自分と同じパーソナルカラーのインフルエンサーを探すと、より参考にしやすいのでおすすめです。
リアルな情報を知るには「自腹購入(내돈내산)」で検索するのもおすすめ。愛用品だけでなく、ネットで話題になっている商品を自腹購入でレビューする検証動画も投稿されていて、忖度なしの意見が参考になります。
中国女子のトレンドは中国のInstagram”「RED」で検索!
中国では独自アプリが発達していて、TikTokの代わりに「抖音」や「快手」、YouTubeではなく「Bilibili」や「Weibo」など、日本ではあまり身近ではないSNSが主流です。特に中国女子に人気なのが、“中国のInstagram”と呼ばれる「RED(小紅書)」。ライフスタイルを共有するSNSで、ユーザーの7割が女性、半数以上が20代後半です。
Instagramと異なり、REDではおすすめ投稿が流れるタイムラインがメイン表示されます。投稿の閲覧、いいねや保存、動画の視聴などを行うことでアルゴリズムが変化し、おすすめされる投稿が変わるため、自分の欲しい情報が自動で流れてくるように、意図的にアルゴリズムを育てる人も多いのです。
探索タブは「メイクアップ(彩妆)」「ネイル(美甲)」「スキンケア(护肤)」などカテゴリーごとに見ることもでき、一度操作を覚えれば、中国語が読めなくても写真や動画で雰囲気を掴めるはず。
美容について調べるなら、中国ならではの整形級メイクテクニックは要注目です。日本のSNSでもたびたび、その変身っぷりが話題になっています。一般的なメイクアップは目元や唇に色を足す、眉やまつ毛を足すというプロセスですが、中国では「骨相」を意識したメイクが広まっています。窪みを作る、額や鼻を高くするなど、顔の骨格や形まで変化して見えるコントゥアリングが人気で、デッサンで石膏像を描く際に陰影をつけるように顔に陰影を作る「デッサンシェーディング(素描修容)」など独特なものも。
リップメイクも同じように、なりたい形や印象を描きます。種類や方法もさまざまで、ふっくら丸みのある「嘟嘟唇(ぷっくりリップ)」や口角の上がった「微笑唇(スマイルリップ)」、口元の盛り上がった印象(口ゴボ)を解消する「凸嘴唇粧画法(凸口リップメイク法)」など、理想や悩みに応じた解決メイクがあります。
青山学院大学文学部卒業。産経新聞社サンケイスポーツ編集局記者職を経て、「WWD BEAUTY」記者として中国や欧米などの海外美容市場やビューティテック、スタートアップなどを中心に取材。2020年4月に独立し、現在は美容業界情報を中心に若者トレンドや中国市場に関する記事を執筆。
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