2022年、韓国や中国の春コスメのトレンドは春らしい淡いカラーはもちろん、パーツごとの質感が鍵に。またメイクトレンドの中には、時事ネタを取り込んだものも。最新メイクトレンドとともに、新作コスメを紹介!
【韓国】ツヤメイク復活!リップは“ぽってり感”に注目
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長引くマスク生活でセミマット肌、マットリップが定番化していた韓国メイクだが、今季はツヤリップが復活。春メイクは全体的にナチュラルに仕上げるのがトレンドで、肌は桃のようなセミマットのピーチスキン、リップは水分を含んだような“ぽってり感”というように、パーツごとに質感にこだわるのが特徴です。K-POPガールズグループ「aespa」が「クリオ(CLIO)デュイシロップティント」の広告で披露したメイクがまさにお手本。
新作リップの注目は、トレンドを反映したナチュラルなカラー。展開が多く、「ラカ(LAKA)」の「フルーティーグラムティント」や、「ペリペラ(peripera)」の「インクムードグローイーティント」、「デイジーク(Dasique)」の「ムードグロウリップスティック」などから登場しています。シアーな質感のため、トレンドメイクのひとつである、自身の唇よりはみ出すように塗る“オーバーリップメイク”に使いやすいのもポイント。
【韓国】アイメイクはピンクに人気集中
目元は春らしいピンクアイテムが人気で、特にラベンダーのような青みピンクと、柔らかなコーラルピンクが2トップ。「アミューズ(AMUSE)」の「アイヴィーガンシアーパレット」の新2種や、「ホリカ ホリカ(HOLIKA HOLIKA)」の12色パレット「マイフェイブバイブアイシャドウパレット」2種、クリオグループのブランド「A.BLACK」のアイシャドウ「グラムチェンジマルチパレット」の新2種は、いずれもトレンドど真ん中の配色で、チェックしておきたいアイテム。肌なじみのいいマットカラーだけでなく、グリッターで華やかさも添えれば春っぽさも演出できます。
【中国】低彩度カラーで作る儚げクールメイクが人気
中国メイクといえば、“チャイボーグ”に代表される赤リップやキャットラインを特徴とするクールな印象が有名。ただ最近は、低彩度なカラーを使い儚げな雰囲気をまとう“清冷破碎感”メイクが中国女子の間で広まっています。最近では中国の人気アイドル、鞠婧禕(ジュー・ジンイー)の儚げメイクを真似する「鞠婧祎白月光妆容」も人気に。「RED」では、グリッターと淡いカラーのリップをポイントに、細部まで真似する人が相次いでいまする人が相次いでいます。
新作コスメでも、こうしたトレンドを受けて、淡いブラウンやコーラルカラーが数多く登場。「INTO YOU」の人気マットリップ「指尖哑光唇釉」の新色は、低彩度のピンクやブラウンなど流行のトーンを取り入れています。「Uhue」の新作リップ「浮乐园镜面水光唇釉」は潤いあふれるツヤ感と低彩度カラーが今っぽい口元に。
「INTO YOU」のWeiboより
「Uhue」のWeiboより
【中国】北京オリンピックの熱がメイクにも波及?
中国のSNSアプリ・REDの検索画面より
国中が熱気に包まれた北京オリンピックから誕生したメイクトレンドも見逃せません。フリースタイルスキー中国代表の谷愛凌(アイリーン・グー)選手は特に注目を集めました。その美しいルックスで「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などハイブランドの広告にも登場し、一躍、中国女子の憧れとなり、彼女の顔の”完コピメイク”に挑戦する人が続出。スモーキーなブラウンアイシャドウ、堀りを深く見せるシェーディング、そして細かなそばかすまで真似するファンも多く見られます。
またフィギュアスケート日本代表の羽生結弦選手も中国で大人気。彼の衣装やプログラムから着想を得た、アートのようなアイメイクをSNSに投稿する人も。フリープログラムの水色の衣装や、 エキシビションの薄桃色の衣装など淡い色を取り込んだ華やかなメイクが特徴。中国ブランドの春の新作アイシャドウもパステルカラーが豊富で、「完美日記(Perfect Diary)」の人気アイシャドウパレット新色「12色アイシャドウパレット 蝶 春の紫の蝶」や、「ジュディドール(Judydoll)」のパレット「粉湖之鏡」は、流行にもマッチした配色で話題になりました。
青山学院大学文学部卒業。産経新聞社サンケイスポーツ編集局記者職を経て、「WWD BEAUTY」記者として中国や欧米などの海外美容市場やビューティテック、スタートアップなどを中心に取材。2020年4月に独立し、現在は美容業界情報を中心に若者トレンドや中国市場に関する記事を執筆。
(編集:平原麻菜実)
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