ネタバレ注意!鑑賞後に知りたい、あの撮影の裏話
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ここからは、一足早く「ボーはおそれている」を鑑賞したゆりやんさんが、作中で気になったポイントについて監督にインタビュー。クライマックスに込めた思いや、撮影の裏話、アリ・アスター監督がキャストに求める条件について聞きました。
FASHIONSNAP
まずは、ゆりやんさんが「ボーはおそれている」を実際に見た感想を教えてください。
「ボー」は、ヘレディタリー、ミッドサマーとはまた違う怖さというか。冒頭でボーが住んでいる街は、絶望感や悲壮感がすごくて。思いつく限りの治安の悪さを散りばめたような描写は最高で、「よくこんなに最低最悪な街を描いてくれたな」ともはや笑えてきたり。かと思えばファンタジーのようなシーンがあったり、ジョークもあるんです。でもそのジョークを手放しで笑えるかと言ったらそうではなくて。色々な感情に支配されて、3時間ずっと楽しかったです。
ゆりやん
一つだけ、監督にどうしても聞きたいことがあるんです。なぜボーの父親をあんなふうに描いたのでしょうか?
ゆりやん
アリ・アスター
観客に対して、何か大きくて重大なことだという期待感を持たせたかった、というのが理由です。人生のように、大きな期待感を仰いだところで「期待とは違った」と思ってもらいたかったのかも。その姿が現れるまでは、とてつもなく怖いものを予想していたかもしれないですが。
監督の言う通り、父親の姿が登場するまでは、すごく怖くて。「一体なんなんだろう」と思っていた時にその姿を見たら、ついつい笑ってしまいましたが、同時に恐怖もありました。
ゆりやん
アリ・アスター
そう感じてくれたならよかった(笑)。実はあれは、約5メートルの操り人形なんですよ。
5メートル!?そんなに大きかったんですか。
ゆりやん
アリ・アスター
現場のみんなにはペットのように可愛がられていて、キスなんかもしていました。
(笑)。他にも気になったのが、女の子がペンキを飲むシーンがありましたが、実際は何を飲んでいたんですか?
ゆりやん
アリ・アスター
あれは本物のペンキです。だから、彼女はあのシーンの後に亡くなりました。...というのは冗談だけど、僕がキャストに求める唯一の条件が、演技で本当に死ねるのかということ。他の演技は簡単ですからね。
もし私が監督の映画に出演できるなら、命も惜しみません。なんでも飲みます!
ゆりやん
アリ・アスター
まさに僕が求めている人材ですね。採用!
嬉しい!でも、ちょっと怖いなぁ(笑)。
ゆりやん
■ボーはおそれている
公開日:2024年2月16日(金)
出演:ホアキン・フェニックス、ネイサン・レイン、エイミー・ライアン他
R15+
上映時間:179分
公式サイト
公式インスタグラム
text&edit:Miki Harigae
photographer:Yuzuka Ota
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