ワイヤーバッグでおなじみの「アンテプリマ（ANTEPRIMA）」は、ミラノファッションウィークの舞台で毎シーズン新作を発表し続けるファッションブランド。2025年秋冬シーズンのランウェイショーには、モデルで俳優の堀田茜さんが初参加しました。ミラノを訪れた堀田さんが2025年春夏の新作アイテムを身にまとった、特別なシューティングをお届け。

モードな佇まいの「パッロンチーノ」

パッロンチーノ（オーロラ トラスパレンテ W25×35cm）5万7200円、パッロンチーノ（オーロラ トラスパレンテ W32×50cm）7万7000円、トップス 6万2700円、ジャケット 10万8900円、パンツ 7万7000円

　イタリア語で風船を意味する新作ワイヤーバッグ「パッロンチーノ（PALLONCINO）」は、ふんわりとしたラウンドシルエットが特徴。アート作品のような美しさと、ハンドルが一体化したミニマルなデザインが魅力です。そのモダンな佇まいは、モードなスタイルにもぴったり。堀田さんは、2025年春夏のシアーなトップスとジャケットをレイヤードし、ワイドパンツを合わせたクールなスタイリングに、オーロラ色に輝くパッロンチーノをサイズ違いで2個持ちして、ミラノの歴史ある小道や運河を巡りました。バッグの持つ柔らかな質感と、抜け感のあるスタイルが洗練された都会的な雰囲気を演出します。

 パッロンチーノ（オーロラ トラスパレンテ W25×35cm）5万7200円、パッロンチーノ（オーロラ トラスパレンテ W32×50cm）7万7000円

　堀田さんはアンテプリマのワイヤーバッグについて「不思議な魅力のあるバッグ」と語ります。「品があって、きちんとした場にも映える上、カジュアルなコーディネートにも合わせられるところが好きです。アンテプリマ独自のワイヤーコードをニッティングすることで伸縮性があり収納もしやすく、チェーンの長さが変えられるため、見た目だけではない実用性が備わっているところも素晴らしい。そして絶妙に透ける素材感も可愛く、持っているだけで気分が上がります」。

定番ミニバッグはレイヤードスタイルが旬

ルッケット ミニアトゥーラ（左からマスタードイエロー、マットグリーン W10×H7.5cm） 3万5200円、スタンダード ミニアトゥーラ（シルバー W18.5×16cm） 3万6300円、ワイヤー ストラップ（マットフラミンゴ×マットアッチャイオブルー 124cm）3万800円、ジャケット 13万7500円、トップス 12万4300円、スカート 7万1500円

　アンテプリマのロングセラーである「スタンダード ミニアトゥーラ（STANDARD MINIATURA）」と「ルッケット ミニアトゥーラ（LUCCHETTO MINIATURA）」。手編みで仕立てられ、光の角度によりジュエリーのようにキラキラと輝く身に付けるだけで上品でラグジュアリーな印象を与えてくれる逸品です。ミニバッグは、好みの色を2個持ちしてスタイリングするのが旬。華やかなピンクのアウターをミニドレスのように纏い、ジェラートを楽しみながらミラノの石畳の道を散策しました。

ルッケット ミニアトゥーラ（左からマットグリーン、マスタードイエロー W10×H7.5cm） 3万5200円、スタンダード ミニアトゥーラ（シルバー W18.5×16cm） 3万6300円

　「ミラノを訪れるのは4回目。訪れるたびに、街の人々の美意識の高さにもハッとさせられ、刺激を受ける場所です」と堀田さん。

アンテプリマのショーに初参加

コンフェット（シャンパンブルー W22×H11×D7cm）4万7300円、トップス 3万6300円、シャツ 6万6000円、スカート 7万1500円

　堀田さんは、2月27日にミラノで開催されたアンテプリマの2025年秋冬コレクションのランウェイショーに出席。会場に到着すると、今季のコラボレーションアーティストである現代美術家の加藤泉による作品を用いたパネルが展示されており、ショーが始まる前からコレクションのムードを楽しむことができました。

新作バッグ「コンフェット」を携えて

コンフェット（シャンパンブルー W22×H11×D7cm）4万7300円

　堀田さんは2025年春夏コレクションから、爽やかなブルーのシアートップスとスカートをレイヤードし、新作バッグ「コンフェット（CONFETTO）」を合わせたコーディネートを着こなしました。イタリアで愛されるアーモンドの砂糖菓子に由来するこのバッグは、アーモンドのようなオーバルシェイプと、トレンド感のある横長シルエットが特徴です。そのかわいらしい見た目だけでなく、間口が広いため開閉がしやすく、必需品が収まる実用的な収納力も備え、日常使いにもぴったり。堀田さんは、ミニサイズの華やかなブルーのカラーをチョイスしました。

2025年秋冬ランウェイショーを鑑賞

　アンテプリマの2025年秋冬コレクションのテーマは「PARADOX」。クリエイティブ・ディレクターの荻野いづみは、加藤泉のアート作品が持つ神秘的なエネルギーに魅了され、それを三次元のファッションへと昇華させています。作品からヒントを得た、グリーンやブラウン、ディープパープルなどのダークカラーを使用し、ノスタルジックでありながら現代的な雰囲気を演出しました。

　素材はアニミズムの影響から直感的に選ばれ、遊び心と深みを感じさせるデザインになっているのが特徴。例えば、オーバーサイズでゆったりとしたシルエットのアルパカ混セーターは、丸みを帯びた肩とアームホールが印象的で、モヘア混紡のバミューダパンツと組み合わされています。このデザインは加藤の絵画に登場するオシドリやエイリアンの顔、波、木々などのモチーフに着想を得たもの。忘れかけていた子ども時代の世界へと誘い、優しさと不気味さ、神秘的な存在に満ちた感覚を呼び起こすコレクションとなっています。

堀田茜（ほった・あかね）
1992年10月26日生まれ。東京都出身。モデル活動をはじめ、「世界の果てまでイッテQ！」（NTV系）などのバラエティ番組やCM、女優としてドラマ・映画でも活躍。毎週土曜日14:00～「ENEOS FOR OUR EARTH～ONE BY ONE～」（J-WAVE）のラジオナビゲーターを務め、雑誌「CLASSY.」「BARFOUT!」では連載も行っている。現在ドラマ「まどか26歳、研修医やってます！」（TBS系）に出演中。また、6月6日公開の映画「見える子ちゃん」にも出演。

photography: Keisuke Ogawa, hair & makeup: Megumi Sekine, stylist: Miku Ogawa | edit & text: Mami Osugi, project management: Mizuki Okuhata（FASHIONSNAP）casting: Takashi Sasai（FASHIONSNAP）