マメ クロゴウチ 2023年春夏コレクション
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
黒河内真衣子が手掛ける「マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)」が、2年半ぶりにパリコレに戻ってきた。パリ・ファッションウィーク2日目の9月27日、現代美術館パレ・ド・トーキョーを会場にランウェイショーを開催。2023年春夏コレクション「Bamboo Groove」を発表した。⽵籠の造形や編みの技術、そして⽵そのものが持つ静謐さと、⼒と緊張の均衡からインスパイアされたコレクションを提案した。
竹籠を着る
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着想源の一つとなったのは、20世紀初頭に活躍した竹工芸家・飯塚琅玕斎(いいづかろうかんさい)が手掛けた花籠。琅玕斎は、底から縁まで一本の竹で編み上げていく「束編み」という技法を得意としており、それまで日常生活用具とされていた籠を芸術の域へと引き上げた。今回のコレクションではこの「束編み」を彷彿とさせるテクニックを、ニットピースなどに取り入れている。竹籠そのものを思わせる構築的なシルエットも目を引いた。
網目や曲線カットから肌見せ
また、マクラメ編みのドレスやベスト、過去のコレクションにも登場したコード刺繍なども登場。緻密な編みとその中に仕掛けられた「間」が、強さとしなやかさという両面を表現している。
マメ クロゴウチならではの曲線のカッティングや芸術的な網目、シアーなトップスやブラトップなど、肌を覗かせることでセンシュアルなムードも漂わせた。
真竹のアクセサリー
真竹を燻し「束編み」の技法で作られたネックレスやピアス、イヤーカフなど、アクセサリーにも竹の要素が取り入れられている。竹ビーズを使用した「キジマ タカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)」とのコラボレーションハット、「履物関づか」とコラボレーションにより新たにデザインされた草履も、日本のルーツを反映したアイテム。伝統技法で手作りされる鼻緒と、スニーカーを思わせるライトなソールの組み合わせがモダンなムードを演出していた。
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