東京と福岡を拠点とする独立出版レーベル「TISSUE PAPERS」が、　グラフィックデザイナー 三重野龍 初の作品集「龘｜TOU」を刊行する。現在公式オンラインストアで予約を受け付けており、発売は4月を予定。刊行に合わせ、4月18日から20日まで太宰府天満宮で開催される「Fukuoka Art Book Fair」で三重野のサイン会を行うほか、後日東京・京都・福岡で順次展示販売会を開催する。

　三重野は、文字を軸としたグラフィック作品を制作。京都のギャラリー「VOU｜棒」のグラフィックデザインをはじめ、ポスターやロゴなどを幅広く手掛ける。初の作品集では、500ページを超えるボリュームで約10年間分の同氏の作品を網羅的に紹介する。

　同書は、三重野のグラフィック作品を「感触の設計」「書体の脱構築」「たゆたう静止画」「五感 to 語感」「意味の調律」という5つのテーマに分け、触覚や時間の経過、抽象と具象の交錯といった観点から、融通無碍な作風で知られる同氏のデザインへの思考や向き合い方を分析。巻頭には、国際的に注目を集めるイギリス発のアートキュレートWebサイト「It’s Nice That」のエディター ジェニー・ブリューワー（Jenny Brewer）による批評を掲載し、巻末には文字やタイポグラフィを起点としたデザインを手掛けるグラフィックデザイナーの大原大次郎、同書のデザインを担当した一ノ瀬雄太と三重野の鼎談を収録する。価格は1万3200円。

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