大丸松坂屋百貨店は2月14日～16日の3日間、国立代々木第一体育館で開催されたクリエイションの祭典「NEW ENERGY TOKYO」に、サブスクリプション型ファッションレンタルサービス「アナザーアドレス」のブースを出展したほか、2日目には「アナザーアドレス」主催で、衣類をアップサイクルしたファッションデザインコンテストを実施した。

　ブース出展については、「アナザーアドレス」のコンセプトである〝FASHION NEW LIFE〟をテーマにファッションの楽しさや循環型ビジネスモデルを体感できるようにした。

　ブース内では、「アナザーアドレス」のサービス内容に加えて昨年8月に環境省に採択された衣類循環型アップサイクルプロジェクト「roop(ループ)」の取り組みをパネル展示で紹介した。

　また、ファッションデザインコンテスト「roop Award2024-2025」に応募した95人の作品をブース内中心に各所へ展示したほか、東京と高松にギャラリーを構える「CENTER」がキュレーションしたアーティストによる、アパレル廃材を使用したアート作品を展示した。

　ブースの一角には大阪文化服装学院の学生3人によるアップサイクル品の制作スペースを設け、3日間で9着のアップサイクル品を作った。また、3日間を通じて「アナザーアドレス」の無料会員登録をすれば参加できるコンテンツも用意。端切れを利用した缶バッジの製作や、廃棄された服の布をねじってバッグチャームやミニ鍋敷きを作るワークショップなどを実施した(画像㊤)。

　一方、環境省の採択事業「roop」の浸透促進と、デザイナーや学生の製作機会を創出することを目的としたアップサイクルのファッションデザインコンテスト「roop Award」を初開催。プロアマ合わせて94人の中から一次審査を通過した20人の作品をモデルが着用して特設のランウェイを歩いた(画像㊦)。

　最終審査では女優の長谷川京子さんや、現在はデザイナーとして活躍する篠原ともえさんをはじめ、ファッションデザイナーやスタイリストなどが審査員を務め、学生・アマチュア部門のグランプリは大阪モード学園の宮川一葉さんが、プロフェッショナル部門のグランプリは播磨マイアさんが受賞した。

　なお、今回のアワードにエントリーした作品は今春から「アナザーアドレス」でレンタルできるようにする。