レバレジーズの就職支援サービス「ハタラクティブ」の「若者しごと白書2025」によると、若手社員が転職したい理由は「今より多くの収入を得たい」が6割強を占める。

　これは若手正社員で現在転職活動をしていないが「将来的に転職を考えている」人に限定した質問で、男女・学歴別に見ても圧倒的に多い。ただ大学卒以外は2位との差が40ポイント前後あるのに対し、大卒は28.4ポイント差の58.1％とやや低くなる。男性、女性、大卒の1～3位は全体と変わらないが、高卒の2位は「今よりもやりがいのある仕事がしたい」（21.9％）、3位「福利厚生が充実したところで働きたい」（16.6％）となる。女性も充実した福利厚生を望むほか、「テレワークや副業など制度の整った企業で働きたい」（15.5％）も比較的多く、待遇面や柔軟な働き方を重視する傾向が見られる。

　白書は副業の経験率についても報告している。副業経験率は21年度から増加傾向にあったが、24年度は前年比3.2ポイント減の23.7％と減少に転じた。過去に副業経験のある正社員の副業の理由は「趣味などに充てる副収入を得たいから」（47.7％）が最も多い。

■「若者しごと白書2025」　18～29歳のフリーター1000人と正社員男女1000人へのインターネット調査