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ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plusサザビーズ・パリが1月末まで開催したカール・ラガーフェルドの個人コレクション展は、大きな話題を集めた。競売品の展覧会で、ファッションの巨匠の未公開のスケッチやドローイングに加え、愛猫シュペットとの写真なども並んだ。
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19年の逝去の際、多くの業界人が「一つの時代が終わった」と語っていた。それからもう6年。その間、コロナで世界は止まり、社会のIT化が進み、ファッションビジネスも変容した。
そして今、モード界はデザイナーやディレクターの退任発表が続いている。その数は24年以降だけで10人を超える。ドリス・ヴァン・ノッテンはシグネチャーブランドを離れ、エディ・スリマンやピエール・パオロ・ピッチョーリ、キム・ジョーンズ、ジョン・ガリアーノらは長年、力を注いできたブランドを退任した。
ニューヨークでは、コンテンポラリーブランドのブームを率いた「3.1フィリップ・リム」や「プロエンザ・スクーラー」から創業デザイナーが退いた。日本では「カラー」の阿部潤一の退任が記憶に新しい。
いずれも90年代以降のファッションシーンを支えた逸材ばかり。成長と再生を繰り返しながら、彼らはそれぞれのブランドで、〝モードの波〟を作ってきた。今は次の波の直前か。いわゆるブランド刷新とは違う、モードの時代の変わり目を感じずにはいられない。
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