金銭的に余裕が無い若者が多い一方、「ファッションを楽しむモチベーションは高い」と話す長田さん
日頃からSNSやネットで大量の情報を得ている若者は、何を気にして服を買うのだろうか。15~24歳に特化したマーケティング機関「SHIBUYA109ラボ」で所長を務め、毎月200人の若者と話しているという長田麻衣さんに、Z世代のファッション消費傾向を聞いた。
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――若者が服を買う目的は。
「コミュニケーションのため」という声が多いです。遊びに行く場所に合わせて服の系統を変えたり、友達と色やテイストを合わせるなど、それぞれのコミュニティーに適応して選んでいる。特定のブランドから買うより、「フレンチガーリー」「量産系」など、ジャンルで選ぶことも多いようです。
ファッションに使う金銭的余裕は少ない人が多いので、〝プチプラ〟ブランドや「シーイン」などの格安ECで買う子も多い一方、あえて「どこのブランドか分かる商品を買いたい」という声も。SHIBUYA109渋谷では最近、ブランドロゴ入りアイテムが売れています。
――特定のインフルエンサーの影響は大きいか。
SNSでロールモデルを見つけて参考にしている人は多いです。でも実際に聞くと、「SNSのおすすめに挙がっていた人」とか、名前すら覚えていなかったりもします。自分で探すのではなく、勝手に入ってくる情報だからだと思います。一人をまねするのではなく、少しずついろいろな人からインスピレーションを受けているようです。
――次のトレンドは。
24年末に発表した「25年トレンド予想」のファッション・コスメ部門でキーワードとなったのは〝近未来〟。メタリックやネオンカラーのアイテムなど、キラキラしたいというムードが高まっているようです。Y2Kも継続トレンドですが、平成ギャルから着想したメイクやガーリーな「姫系」ファッションに対しても注目が集まりそうです。
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