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繊研plus今日1月20日は二十四節気の大寒。「冷気が極まって、最も寒くなる」とされる。これを過ぎると春へ向かって徐々に暖かくなるが、最近の異常気象で季節外れの寒波や暑さも〝日常〟となったような気がする。
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繊維・ファッションビジネスは天候・天気と切り離せない。寒くなれば防寒アウターが動き、雨が降れば小売店の客足は遠のく。気候がこれだけ乱れると、半年や1年がかりの商品企画・仕入れで需要を見極めるのは大変だ。
アパレルに限らないが、旧来型の商いを「勘と度胸とどんぶり勘定」とからかい、頭文字をとって「KDD」などと呼ぶことがある。流行や気候を勘と経験で読み、当たればもうかる商売だ。今ではデータ活用やAI(人工知能)を使った需要予測も発達しているが、それでも先々の天気を正確に予測するのは気象庁や学者にだって難しい。
ならばいっそのこと、気象図を拡大して世界を見渡してみるのはどうだろう。大寒も南半球に行けば夏の真っ最中。日本が嵐でも快晴の穏やかな地域はある。
近年、温暖化によって日本近海で獲れる魚が変わってきたという話を聞く。漁師や食卓にとっては大変な問題だが、一方の魚は生存に適した環境に移動しているだけとも取れる。天気が読みにくい昨今。AI・データの活用と同時に、商売人のしたたかさや度胸も必要ではないか。
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