美容・健康関連機器などの企画・販売を手がけるMTGでは通期の連結業績において過去最高の売上高を記録するなど右肩上がりで成長が続いている。通販においてもヘアケア商品を中心に売上高が伸長。全体を通じて新商品の売上比率が6割となるなどヒット商品の継続的な開発が進んでいる。
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同社の2024年9月期の連結売上高は前年比19.5%増の718億6500万円、営業利益は同10.2%増の39億6500万円となり、ともに2桁成長で過去最高の売上高を記録した。
自社通販や通販事業者向けの卸販売などを行う「ダイレクトマーケティング事業」については同8%の増収。その内、カタログ通販やテレビ通販は減収減益となったものの、EC単体では売上高と利益がともに2桁成長し、増収増益となっている。
直営の通販サイトの会員数についてはリピート商材の購入を目的に利用者が拡大。同20.4%増の189万人となっており、今期は同21.7%増となる230万人まで拡大させることを計画。中長期的には30年に1000万人以上となることを目指している。
また、商材別の動向を見ると、前期においては通販以外の事業も含めて全体的にヘアケア商材が販売をけん引。主力の「ReFa(リファ)」ブランドでは、2月に発売した「DRYER SMART W(ドライヤースマート ダブル)」や、8月に発売した「HEART COMB Aira(ハートコーム アイラ)」(画像)と「MILK PROTEIN SHAMPOO(リファミルクプロテインシャンプー)が好調となった。
同社では毎年新商品を発売しているが、当期については新商品を133点(23年9月期は94点)リリースしており、新商品の売り上げ比率が60%(同44%)となるなど、売り上げを下支えしている。今期については150点をリリースしていき、新商品の売上比率も50%にすることを計画する。
同社によると、前期の新商品であるハートコーム アイラは70代~80代だけでなく、小学生の利用も見られているようで、「3世代で買い物に来るブランドは中々ないと言われた。我々にとっては理想的。ブランドの認知が上がれば上がるほど新商品が売れやすくなる」(松下剛社長)とした。今後は消耗品の比率も高めていくことで、新商品だけでなく既存商品の販売も積み上がっていくと見ている。
なお、今期はリファにおいて、特にシャンプー・トリートメントの新商品の拡販を図る考え。現状の通販サイトや実店舗、量販店などの販路に加えて、ドラッグストアでの販売にも進出。
以前のドラッグストアは1000円以下のシャンプーの取り扱いが目立ったが、近年は1500円前後の商品も少なくなく、今回、同社が販売するシャンプーも約2000円であることから、販売力は維持できると考えている。
また、全国に約2万4000店舗あるとされるドラッグストアすべてに向けてではなく、その内、売り上げが高く、条件に合致した立地の3000店舗に絞って展開。商品ラインの拡大と並行して販路も広げていくことで、継続的な成長を図る考え。
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