ニトリホールディングスではライブコマースの視聴者数の拡大に伴いEC事業の売上高が伸びている。前期より配信回数を大幅に増やすなどテコ入れが進み、訴求力が高まった。また、従来から取り組んでいるアプリを通じたOMO施策も効果が高まっており、実店舗とECの併用利用者が購入金額を押し上げている。
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同社では顧客参加型のライブコマース「ニトリLIVE」において、配信回数を今中間期(4~9月)は前年同期の73・7%増となる99回に拡大。それに伴い、ライブコマース視聴者数も右肩上がりで拡大し、上半期の6カ月間で同94・6%増の393万人と約2倍に伸長した。
直近の動画では電動パーソナルチェアや食器・収納アイテム、社員が選んだ美容家電などを解説。また、3年連続で出展している「東京ゲームショウ2024」の会場から生配信でゲーミングアイテムを紹介する配信も行っている。同配信で収録された動画については国内の通販サイトにも掲載し、閲覧者への商品紹介動画として活用。また、生配信の切り抜き動画については海外向けの販促素材としても活用しているという。
同社によるとライブコマースのてこ入れが進んだことで、通販サイトでの発生売上高が継続して前年から拡大。今中間期の通販事業売上高は、前年同期比16.2%増の461億円となり、EC化率も同1.2ポイント増、前々年同期比では1.0ポイント増の12.7%にまで拡大した。
また、以前から展開しているEC機能も有した公式アプリについては、刷新や機能追加などを重ねたこともあり、今年9月末の会員数が期首から182万人増の2115万人に拡大。今年度中には2200万人まで拡大することを目指している。
アプリ会員については、非アプリ会員と比べて、年間購入回数が1.5倍、年間購入金額では同1・7倍となるなど、高い効果が見られている。加えて、実店舗とECの併用者では年間購入回数と購入金額がともに約2倍となっている。アプリ内にはEC機能だけでなく実店舗向けにも使える機能が多数あることから、アプリ会員を増やすことがリアルとネット双方での売り上げ拡大につながると見ている。
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