エディオンでは、Z世代を対象としたプライベートブランド(PB)の家電を強化している。8月にはオーブントースター、グリル鍋、タンブラーミキサーを発売。10月からはカーボンヒーターとセラミックヒーターを順次発売する。エディオン各店のほか、同社通販サイトや仮想モール店でも販売する。カラーやデザインにこだわった商品を投入することで、顧客における若年層の比率を高めたい考え。
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PB「イーアングル」の「カラーデザインシリーズ」として展開する。Z世代のトレンドである「ビジュ(ビジュアル)」にこだわった。同社によれば、調理家電をエディオンで購入した年代構成は約半数が50~70代、若年層の比率は7.3%だった。同社では「若年層は家電量販店以外でも購入しているのではないか」(池田幸弘商品開発部部長=写真㊧)と推測。池田部長は「販売実績からは、若年層の商品購入時のメーカーの選択の理由は、見た目とデザインが大きく影響していることが推測される。おしゃれなデザイン家電を販売する雑貨店が増えており、販売のチャネルが広がっているといったような状況だ」と述べた。
新シリーズは、製品の見た目だけでなく、色味の無いシンプルな部屋に置くだけで「自撮りの映り込み」にも効果がある、「お部屋のビジュをアゲる家電」として訴求する。トレンドである、灰色がかって彩度の低い「くすみカラー」を取り入れており、ティール・ピンクベージュ・モカホワイトの3色で展開。特に青緑のティールは、他社には無い色という。
8月から調理家電を展開しており、調理家電における20代の年代別構成比は6.3%に過ぎないものが、カラーデザインシリーズについては13.1%まで拡大。まだ男女比についても、調理家電全体では女性比率が46.6%だが、カラーデザインシリーズは56.9%となっている。
これを受けて同社では、暖房関連商品を投入。今年の冬は寒い冬となることが予想されており、Z世代向けにカラーデザインにこだわったヒーターを投入する。カーボンヒーターは6980円、セラミックヒーターは7980円で販売する。
また、デザイン性の高い家電ブランドがSNSで話題となり、人気となるケースがあることから、Xやインスタグラムなどで発信していく。8月に発売して調理家電については、Xにおいて「フォロー&リポスト」キャンペーンも実施した。今後は店舗のアカウントを活用して販促していく。
ECに関しては「ネットでの反応は大きかったが、期待していたほどは売れていない」(商品開発部の木村健吾アシスタントマネージャー=写真㊨)ことから、SNSを活用することで通販サイトでも販売していきたい考え。
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