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繊研plusファッション専門学校に通う20歳前後の男性が今着たいロゴTシャツは、「ハーレーダビッドソン」だそうだ。街行く若者に目を向けると、確かによく着ている。昔はマッチョな男性やバイカーが好んでいたように記憶しているが、今着ているのは細身の若者。タフなイメージの古着Tシャツとのコントラストが新鮮だ。
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彼らにとってその魅力は何なのか。一つは柄に見る古き良きアメリカのイメージ。無骨さにひかれるようだ。デジタルネイティブの若者には、バイクのアナログな感じがかっこよく映るのだろう。
もう一つの理由はアメカジの復活だ。ここ数年はMA-1をはじめとするアメリカのフライトジャケットに加え、チノパンやウェスタンブーツといったアイテムも人気で、同じ潮流のなかにハーレーTシャツもあるといえる。
アメカジは、80年代後半から90年代前半に「渋カジ」「キレカジ」などと独自に進化しながら日本全国に広がった。今と違って情報源が少なかった時代に一世を風靡(ふうび)したトレンドが、30年という時を経てよみがえったわけだ。
思えば、昨今は空前の90年代リバイバル中。幅広い分野で90年代アイテムが復活しており、ハーレーTシャツもアメカジもその一つといえる。トレンド30年周期説からすると今後は00年代。25年春夏に注目のミニスカートもその流れの中にある。
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