ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plus今秋、茨城県笠間市の栗を使ったスイーツをテレビでよく見る。子供の頃から笠間の干し芋は有名だったが、栗については最近まで知らなかった。50年以上生きてきてたが、自身の出身県のことでも知らないことはまだたくさんある。
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茨城県は魅力度ランキングで下位グループ常連だからか、逆にここ数年でメディアの注目度が高まった。夏のメロン、冬のあんこう鍋など食べ物はもちろん、ひたち海浜公園の春のネモフィラ、秋のコキアを求めて観光客が増えたのは間違いない。行政を含め地元の関係者らが特産物や名所などの発信に力を入れてきた成果だろう。
ファッション業界でも地域の魅力を再発見し、全国へと発信する動きが目立ってきた。ニット産地の山形県では、米富繊維が中心になりヤマガタファッションマーケットを昨年から春と秋に開催。ニューヤマガタをコンセプトに集まった服や雑貨、家具、飲食を楽しんでもらうイベントが好評だ。
繊維産地以外の身近なところでも、物作り企業は意外と多い。記者が現在暮らしている千葉県柏市にも、紡毛紡績の小金毛織をはじめ、紳士靴工場の東立製靴、コードバン染色加工のレーデルオガワなどがあり取材した。頑張る中小企業は地域にとっての財産の一つ。いつもと違う視点で地域を見つめ直せば、新たな魅力に出合えるかもしれない。
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