双葉通信社は文化服装学院と協業し、同校の学生に、ファッションの消費や情報媒体に関するアンケート調査を行った。両者による共同アンケートは4回目。回答者は874人で、18~21歳が約8割を占め、ファッションが好きなZ世代の嗜好(しこう)や行動が分かる内容となった。
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「今年、購入したファッションブランドやショップ」は、1位「ザラ」、2位「ユニクロ」、4位「ジーユー」、7位「H&M」などのSPA(製造小売業)に交じり、リユース店「セカンドストリート」が3位に入った。低価格なブランドや業態が上位を占めた。
「憧れてチェックしているファッションブランドやショップ」は、1位「ヴィヴィアン・ウエストウッド」、2位「バレンシアガ」、3位「ミュウミュウ」「プラダ」、5位「シャネル」と続き、上位の大半がデザイナー系だった。「革新性のあるラグジュアリー系、個性的なクリエイター系に加え、ストリート系やひと癖あるガーリー系に憧れがある」と分析する。
「購入した」「憧れ」の両方で10位以内に入ったのは、ヴィヴィアン・ウエストウッド、「コムデギャルソン」「ディーゼル」の三つ。「ディーゼルやバレンシアガは、韓国のアイドルやインフルエンサーが着用していることも人気の理由」で、出費を抑えながら、ハイブランドやモード、スポーツやストリート、大人ガーリーをベースに、〝Y2K〟〝ニュー&レトロ〟を取り入れる傾向が見られる。
「今年、ファッション商品を購入した通販サイト」は、1位が「ゾゾタウン」の47%で回答者のほぼ半数、2位の中国発「シーイン」32%も3人に1人が利用。続いて、カナダのハイファッション専門の「エッセンス」と、中国の「タオバオ」が11%で同率の3位。以下は1ケタ台で、5位「バイマ」、6位英国発のラグジュアリー系「ファーフェッチ」など、海外ファッションや、越境ECの利用が増えている点が最近の傾向だ。
「普段、視聴しているSNS・メディア」は、1位がインスタグラム92%、2位がユーチューブ76%で、大半の学生が日常的に視聴していると答えた。3位ティックトック58%は「頻繁に見る人と、全く見ない人に分かれる」傾向。4位X(旧ツイッター)55%に続き、5位ピンタレスト51%も過半数に達した。ピンタレストは「授業の課題のアイデアや発想の源として、インスタグラムと併用する学生が多い」ようだ。
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