大石裕介さん
革靴企画販売のサンレイ(静岡県焼津市、大石裕介代表)はオリジナル革靴ブランド「RAYMAR」(レイマー)で10月5日、米・ニューヨークで開催される世界最大級の革靴見本市「ニューヨークスーパートランクショー2024」に出展する。日本の既成革靴ブランドとしては「初めて」の招待出展だ。
ADVERTISING
レイマーは「最高の革靴を身近に長く楽しく」をコンセプトに高品質な革靴を手頃な価格で販売している。「顧客との密接な関係を重視」した姿勢からECを主軸とし、国内では松屋銀座本店での販売や伊勢丹新宿本店の「靴博」への招待など着実に実績を重ねてきた。世界最高峰の革靴専門展示会「ロンドンスーパートランクショー」にも出展し高い評価を得ている。
営業マンの経験から
レイマーは、大石代表が新入社員として就職した先で靴を何足も替えた営業マン時代の経験を元に企画開発した。「グッドイヤー製法は高価で、安く丈夫で高品質な靴はないかと探したが、実際には思いを満たすものはなかった」ことから「いっそのこと作ってしまおう」と思ったことが開発のきっかけ。靴を作る知識はなかったが、猛勉強を経てレイマーが誕生した。「価格は抑えるが品質は落とさない」を最重視し、ハンドソーンウェルト製法、グッドイヤーウェルト製法の二つの製法と、イタリアなどの海外レザーの中底など革にこだわって完成させた。
一人でも多くの人に
「もっと高く売ってもいいのではと言われることがあるが、それよりもこれまでに多くの人に協力してもらって実現出来た大切な靴を一人でも多くの方に届けたい。靴は消耗品ではなく、大切にすれば何年、何十年と履けるもの。レイマーを通じて自分と同じ思いをしている人を少しでも笑顔に出来ればと思っている」。良い靴とは何か、良い靴を持つ喜び、手軽に試せる革靴、作る楽しさを伝えることに軸足を置く。
ニューヨークへの出展は「ブランドの国際的な認知度向上を加速させる一歩となる。革靴の世界における重要な国際イベントへの参加を通じてさらなる成長と発展を目指したい」と話す。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【繊研plus】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境