東京都議会が10月4日、顧客による著しい迷惑行為「カスタマーハラスメント(以下、カスハラ)」を防止する条例を全国で初めて成立させた。2025年4月から施行する。
同条例は、「顧客等と就労者とが対等の立場において相互に尊重すること」を基本理念に制定。社会全体でカスハラの防止を図るため、従業員の保護につながる具体策などを示したガイドライン(指針)を作成した。
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提案書では、カスハラを顧客から就業者への「暴行、脅迫その他の違法な行為又は正当な理由がない過度な要求、暴言その他の不当な行為であって、就業環境を害するもの」と定義。顧客に対してカスハラの禁止を明記し、言動に必要な注意を払うように努めることを求めたほか、事業者に対しては「カスハラ防止に主体的かつ積極的に取り組み、都が実施する施策に協力するように努めなければならない」とした。なお、罰則などの規定は明記されていない。
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