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繊研plus「ダブレット」のデザイナー井野将之さんと本紙編集委員が対談「ファッションデザイナーはサステイナブルとどう向き合うのか」を行った。ダブレットの25年春夏コレクションが、サステイナブル素材を手掛ける人たちへのリスペクトにより生まれたことが背景にある。
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井野さんの考え方は明快だ。「真正面からサステイナブルを主張するのは自分としては恥ずかしい。面白いと思ってもらえた商品が、結果的にサステイナブルな作り方だったと理解されるくらいがちょうどいい」。あくまでもユーモアを柱とするクリエイションのストーリーがあり、それをサステイナブル素材が補完していくような作り方だ。
最初は「もったいない」という昔ながらの日本的な考え方からのスタートだった。それがサステイナブル素材に触れるうちに進化していった。素材自体に新しい技術が多く、それに触れることで違うアイデアが湧いてくるという。人工たんぱく質繊維「ブリュード・プロテインファイバー」を使ったTシャツには大きなステーキ肉がハート形にプリントされ、販売する時は分厚いステーキ肉の形に固められた状態で店頭に並ぶ。
店頭でもユーモアいっぱいの見せ方で、そこに環境への配慮が隠れている。そんな緩めのスタンスだが、サステイナブルな考え方との出会いはいろんなパターンがあってもいい。
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