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コーセーがインナービューティブランド「ニューリズム」を立ち上げ 美容と健康にアプローチするプロテイン飲料を発売

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コーセーがインナービューティブランド「ニューリズム」を立ち上げ 美容と健康にアプローチするプロテイン飲料を発売

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 コーセーが新インナービューティブランド「ニューリズム(Nu⁺Rhythm)」を立ち上げた。同社のウェルビーイング領域の新規事業として推進。「酵母プロテイン」を主原料に森永製菓による独自の健康素材を取り入れた美容プロテイン「イーストプロテイン アソートセット」(25g×14包 5980円)を、メゾンコーセー(Maison KOSÉ)の各店舗およびオンラインサイトで9月20日に発売する。ウェル ビーイング領域に対する取り組みを進めることで、化粧品にとどまらない新しい価値を創造していく。

 コーセーでは近年、従来の化粧品領域にとどまらない革新的な価値を提供するため、健康や医療領域に関わるウェルビーイングの取り組みを推進。2019年にはマルホとの協業でビューティヘルスケアブランド「カルテ HD」を立ち上げ、山中伸弥博士が主宰する研究室に研究員を派遣し、共に研究を進めるなど、領域を拡大してきた。今年5月には顧客のiPS細胞から抽出した成分「iPSF」を配合したパーソナライズ美容商品の開発・提供を事業化する取り組みを発表している。

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 また、コーセーならではの知見を応用し、新領域の開拓および顧客をはじめとしたステークホルダーの課題解決などを目指す新規事業創設プログラム「リンク(LINK)」では、3品でメイクを完成させる提案「マイミッツ」や、幼少期からのスキンケア習慣を提案する「ディア チャイルド スキン(dear child skin)」といった新たな事業を推進。今回の新ブランドは同プログラム発の事業として展開する。

 事業発案者の経営企画部 経営戦略室 事業開発課 菅井蔵氏は、コーセーが持つ美容のノウハウの可能性を拡大し、より多くのステークホルダーの悩みや課題に寄り添うため、ウェルビーイングの提案に注目。これまでの化粧品事業の枠組みを広げるべく、インナービューティの企画を検討する中で、自身がプロテインマイスターの認定を持ち、日頃からプロテインに対する可能性を感じたことに加え、成長市場であることから、プロテインを起点としたインナービューティ事業の立案に至った。同社の調査によると、世界のプロテイン市場は2020年の段階で約4.4兆円、2028年までの年率成長率は年平均で10.5%と予測され、国内におけるプロテインを含むタンパク質補給食品市場売上規模は2021年に約2200億円を超え、2026までに約3200億円を突破すると見られている成長市場だ。

 一方で日本におけるプロテイン飲料のイメージは、正しい情報の不足や一部ネガティブな面が広まっている部分もある。長期的な利用が前提のため効果を実感する前に辞めてしまう人も多い。新ブランドのニューリズムでは、この“プロテインの継続課題”を、美容と健康の双方のアプローチから解消し、コーセーならではの視点でお客の「美しく健やかな毎日」をサポートする。

 ニューリズムでは、同社ならではの美容・化粧品のノウハウを応用しながら、カラダの栄養リズムを整えつつ、美容に効果を期待できるビューティドリンクとしてプロテイン飲料を提案。1包につき、コラーゲンペプチド1000mgや1日に必要なビタミン量の3分の1に相当するビタミン11種、乳酸菌約25億個相当、GABAといった美容と健康の効果が期待できる素材を取り入れた。また、森永製菓が独自開発した健康素材であるパセノールも採用している。プロテインはパン酵母を活用し、生産効率および栄養価が高く、溶けやすい性質を持つ酵母プロテインを配合。従来のホエイやソイ由来のプロテインと比較して、製造時の環境負荷が少なく、循環型の生産プロセスを持つことからサステナブルなプロテインとして注目されているものだ。1包あたりのプロテイン量は約15g。

 継続課題のひとつである飲みにくさや味のクオリティを上げるため、溶けやすさを調整し、複数回の試飲会で好評を得た「リッチ ココア」「ほうじ茶 ラテ」「パッション フルーツ」「コーンスープ」の4つの味を用意。また、“プロテイン離脱”経験のあるユーザーから寄せられた、「大容量パックから毎回1回分を軽量してドリンクを作るのが面倒」といった声を元に、軽量の手間がなく持ち運びしやすい個包装を採用した。ブランドデビューのタイミングでは、4つの味のアソートパックとして発売する。

 販路は第一段階として同社の直営店であるメゾンコーセーに導入。化粧品事業で培った店頭接客のノウハウを活かし、商品とプロテインに関する正しい情報を伝えていく。また顧客管理システムのKOSE IDを活用し、積極的にプロテインの情報を配信。「わからないから挑戦できない」といった課題に対処しながら、商品プロモーションを展開していく。

 菅井氏は、「プロテインの認知度はすでに高く、試したことがある人が多い一方で、継続が難しいと感じる人が多いのも事実。従来のトレーニングや健康の文脈に美容の効果が期待できるという部分を強みに訴求していく」とし、コアターゲットは美容や健康ニーズが高い20〜30代女性を中心としながらも、幅広い層に広めていく考えだ。また、経営企画部 経営戦略室 室長の田中健一氏は、「当社の既存サプリメントやインナーケア商品は、美容起点で開発したものだが、今回は健康といったより広い層にとってニーズが高いカテゴリーから発想し、美容のノウハウを取り入れたいわば“逆転の発想”で開発した。これまで以上に多くの方に寄り添うことができる」と期待を寄せる。今後は、2025年度中に単包での販売を予定するほか、アスリートの利用に向けにアンチドーピング認証の取得も進める。また、将来的にはインナービューティブランドとしてプロテイン以外の商品開発も視野に入れる。

■メゾンコーセー:公式サイト

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