エスティ ローダー社のファブリツィオ・フリーダ(Fabrizio Freda)社長兼CEOが2025年度末で退任する意向を表明した。後任は現在選定中である。
取締役会はCEOの後継者選定プロセスを順調に進め、社内外の多くの候補者を検討している。後任を指名するまでの間、フリーダ氏は引き続き同社の戦略、財務、投資に関する優先事項を指揮・監督し、利益回復や成長計画に向けた取り組みに注力する。後任の決定後は、フリーダ氏が後継者と協力して円滑な移行を図り、2026年度もアドバイザーとして携わる予定だ。
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会長のウィリアム・P・ローダー(William P. Lauder)氏は「取締役会全員とローダー・ファミリーを代表して、16年以上にわたって当社に献身的に貢献してくれたファブリツィオに心から感謝の意を表したい。正式な引退日が近づくにつれ、ファブリツィオの数々の素晴らしい業績を祝うことを楽しみにしている。それまでは、取締役会とファブリツィオ、そしてリーダーシップ・チーム全体が、当社が直面している現在の難局を乗り切ることに集中している。個人的なことだが、ファブリツィオは私だけでなくローダー・ファミリーの他の仲間たちにとっても素晴らしいパートナーだった。彼はこのファミリービジネスの独自性を理解し、長期的な視点と忍耐強い資本を強みに、進化する消費者の要望に応えるべくビジネスを変革してきた」とコメントした。
退任にあたりフリーダ氏は「16年間にわたりエスティ ローダー社を率いたことは、本当に名誉であり光栄なことだった。わが社の素晴らしい業績と、業界で最も才能があり献身的で情熱的なチームを築き上げたことをとても誇りに思う。私たちは共に会社を美しい形で変革し、卓越した新たなスタンダードを打ち立てた。私は引き続き、戦略的リセットの実行と利益回復・成長計画に全力を注ぎ、現在の課題に対処していく。長期的な視野に立った経営を行っている今こそ、この偉大な企業の次世代リーダーを見据える絶好の機会だ。私の後任の人選に関しては、引き続き取締役会と緊密に協力し、シームレスな移行を実現していきたいと」と述べた。
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