スポーツブランド各社の業績が好調だ。特に米国のニューバランス(New Balance)は、2023年に計上した売上高は65億ドル(約9425億円*)で、前年から23%増と大幅な増収を達成している。売上高は1兆円が目前だ。
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日本のアシックスも2023年12月期の通期連結決算は過去最高を更新し、好調を維持している。売上高は5804億6300万円(前年比17.7%増)、営業利益は542億1500万円(同59.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は352億7200万円(同77.4%増)と、売上高とすべての利益が2桁増となる増収増益だ。
2024年12月期の中間期決算(1〜6月期)も勢いは衰えることなく、売上高は3421億9900万円(前年同期比18.0%増)、営業利益は589億9600万円(同75.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は422億1900円(同70.3増)と大幅な増収増益を達成している。通期での業績予想は、売上高はコロナ禍前の2020年12月期からの4期で倍増となる6600億円に達する見通しだ。
両社のトップアスリートとの取り組みも活発で、ニューバランスは今年1月に米国ロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平選手と長期のエンドースメント契約を結び、スパイクなどを提供している。エンドースメント契約とは、スポーツ選手などと交わす契約のひとつで、自社製品の独占的な使用などが含まれる。
ニューバランスは、大谷翔平選手のシグネチャーコレクションとして、Tシャツやジャケット、パンツなどのアパレルコレクションを展開しており、さらに2024年末までに世界中で90店舗を新たにオープンするという。今期は大谷翔平効果もありさらなる増収が見込めそうだ。
一方、アシックスの契約選手には、サンディエゴ・パドレス所属のダルビッシュ有選手、シカゴ・カブス所属の鈴木誠也選手などが名を連ねており、さらに5月にはバレーボール業界で絶大な人気を誇る男子日本代表の髙橋藍選手とも契約を結んでいる。
こうした世界的なアスリートを起用することで、若者層や新規客の獲得に繋がっている。ニューバランス、アシックスともに世界中で売り上げを拡大しており、この勢いはしばらく続きそうだ。
*1ドル=145円換算(8月22日時点)
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