楽天グループは8月1~4日、都内の「東京ビッグサイト」で、体験イベント「楽天オプティミズム2024」を開催した。4日間で6万6000人が来場している。
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同イベントは今年で5回目の開催となる。今年は「AI」と「モバイル」をテーマに、国内外の業界リーダーが講演を行う「ビジネスカンファレンス」や、最新テクノロジーや「楽天エコシステム(経済圏)」を体感できる体験イベント「フューチャーフェスティバル」を実施した。
「フューチャーフェスティバル」では、「楽天ふるさと納税」で人気の全国18自治体が出展し、各地の名物料理や特産品をその場で味わうことができる「ご当地屋台横丁」などの「ふるさとエリア」や、AIと画像認識技術で顔の表情を読み取り、一人ひとり異なるオリジナル漫画風写真が作れる「AI漫画セルフィー」といった、AI技術を活用したコンテンツを体験できる「AIエリア」など、さまざまなエリアに分けブースを設けた。
楽天の手掛けるサービスが体感できる「ディスカバリーエリア」における「楽天市場」ブースでは、出店する企業の人気商品を紹介する「ポップアップストア」を設置。商品を実際に見たり体験したりできるだけでなく、気になる商品は商品横のQRコードを読み込み、楽天市場内での詳細をチェックすることができる。
ブース全体を、部屋のようなイメージで3つに空間を分け、それぞれ家電製品、ファッション・コスメ、食品を展示。前回までは出店店舗にブースを販売し、出店者自身が商品やグルメを販売していたが、今回は楽天が主体となり、楽天市場のイベント「買い回り」をブース全体で疑似体験してもらえるようにした。楽天市場の世界観を伝える狙いがあるという。
家電はマッサージチェアの「トクヨ」やハンディー掃除機の「シャークニンジャ」など9店舗が出展。ファッションは「アンティカ」や「イーザッカマニアストア―ズ」といった人気の4店舗が、コスメは「エスティローダー」や韓国コスメの「TIRTIR」など4店舗が出展した。食品は、近年「完全食」がブームとなっていることを受け、健康を意識した食品を販売する店舗を選定。自然食品の「タマチャンショップ」と豆粉パンの「ZENB」が出展した。
ファッション・コスメのブースでは、イベントのテーマである「AI」と掛け合わせ、外部ベンダーを取り入れてAIを活用した「骨格診断」や「パーソナルカラー診断」を実施した。
骨格診断などを行うミラーサイネージ「プラスミラー」では、正面と横から全身写真を撮影し、体型に関するいくつかの質問に答えると、自身の骨格の特徴を表した「骨格タイプ」とその解説がデジタルサイネージ上に表示される。
似合うアイテムや着こなしなどのパーソナルアドバイスも表示され、その人の体型をきれいに見せるファッションを知ることができる。診断後に表示されたQRコードを読み込むと、携帯・スマートフォンの画面でも結果を確認することが可能だ。
ブースに展示されている商品には、おすすめの骨格タイプが書かれたタグが付いているため、診断後に自分に合ったアイテムをその場で選ぶこともできる。プラスミラーはデイトナ・インターナショナル子会社のInnovation Studioが手掛けるサービス。東京・新宿の「ルミネ新宿」などにも設置されており、診断結果から通販サイトへ遷移させることも可能だ。
同じくプラスミラーを活用した「パーソナルカラー診断」では、紙でもらえる診断結果内にコスメの購入に使えるクーポンを添付するなど、楽天市場に送客できる仕組みも整えた。
さらに家電コーナーでは、マッサージチェアやスマートバスマット、100インチプロジェクターなどの人気家電を展示、1人暮らしのリビングルームを再現した。
楽天では「楽天市場の面白さはディスカバリー(発見)にある。競合他社は価格を重視して検索から流入するユーザーが多いが、楽天はブランドとの出会いを大事にしている。ブランドをもっと知ってもらうためにも、コンテンツをきちんと提供したいと考えた」(マーケットプレイス事業ECコンサルティング部の草壁匠シニアマネージャー)と、体験コンテンツを設けた狙いを説明した。
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