Image by: Mason Poole / Julian Dakdouk
LVMH モエ・ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(以下、LVMH)の子会社モエ・ヘネシー(Moët Hennessy)が、人気アーティストのビヨンセ・ノウルズ・カーターと共同でウイスキー「サーデイヴィス(SirDavis)」を開発した。日本では9月4日から東京都内のホテルやレストラン、バーのほか百貨店などで順次販売される。
ビヨンセはかねてよりジャパニーズウイスキー愛好家だといい、理想とするウイスキーを具現化するため、モエ・ヘネシーに協力を依頼。ワイン&スピリッツ部門の低迷が続くLVMHは、ビヨンセとのパートナーシップを通じて、モエ・ヘネシーのアメリカにおけるウイスキー市場で存在感を高める狙いがある。なお、ビヨンセのパートナーでラッパーのジェイ・Z(JAY-Z)は、アルマン・ド・ブリニャックの株式を保有しており、夫婦揃ってLVMHグループのワイン&スピリッツ部門に携わることになる。
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数年の歳月をかけて開発したサーデイヴィスでは、禁酒法時代のアメリカ南部で農業を営みながら密造酒を造っていたビヨンセの父方の曾祖父の行動にインスピレーションを受け、サーデイヴィスで伝説的なウイスキーブランドを作るというアイデアを実現。名称は曾祖父のデイヴィス・ホーグに敬意を表して命名された。
開発では、スコッチウイスキーブランドのグレンモーレンジィやアードベッグを手掛け、世界で最も多くの賞を受賞し高く評価されているマスターディスティラーの一人であるビル・ラムズデン博士を制作の陣頭指揮に起用した。マッシュビル(混合比率)はアメリカンウイスキーの世界でも極めて珍しいというライ麦51%、モルト大麦49%を採用し、シェリー樽で二次発酵させることにより、濃い赤系果実とクローヴやシナモンなどのスパイスが何層にも重なった、シルキーで洗練された味わいを実現。ジャパニーズウイスキーやスコッチウイスキーを彷彿とさせるエレガントな口当たりとテクスチャーに仕上げながらも、クラシックなアメリカンライ麦特有の力強く深みのある風味を併せ持つウイスキーを完成させたという。
LVMH会長兼最高経営責任者のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)は、「サーデイヴィスは、単に我々が誇る並外れたアメリカンウイスキーというわけではありません。これは、LVMHとビヨンセ・ノウルズ・カーターが共有するクラフトマンシップ、伝統、革新に対する揺るぎない献身の証でもあります」とコメントしている。
容量は700mlで、日本での希望小売価格は1万1550円。モエ ヘネシー 公式ヤフー店では発売に先立ち、予約注文を受け付けている。
Image by: Mason Poole / Julian Dakdouk
Image by: Atiba Jefferson
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