電通グループは8月14日、2024年12月期の中間期決算(1〜6月期)を発表した。売上高にあたる収益は6809億3700万円(前年同期比12.9%増)、営業利益は257億3000万円(同19.9%増)、親会社の所有者に帰属する中間期利益は55億6400万円(同63.7%減)と増収減益だった。
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電通グループは、米国のグーグル(Google)やオランダに本社を置くスウェーデン発祥のイケア(IKEA)といった企業を新規で獲得し、収益は2桁の伸びだった。日本でもラグジュアリーブランドなどを顧客に持ち、インターネット広告の成長などが業績を牽引している。
一方、米国を始め、イギリスやイタリア、中国、オーストラリア、台湾などは厳しい状況が続いており、最終利益は63.7%減と大幅な減益となった。
電通ジャパンでのカテゴリー別での売上高は、テレビとインターネットがダントツで、両カテゴリーで売上高の74%を占めており、テレビの売上高は2878億円(前年同期比1.1%増)、インターネットの売上高は2198億円(同13.5%増)だった。伸び率だけでみると、雑誌が23.9%増と大きく伸ばし、売上高は61億円だった。ただ、テレビ、インターネットの売上高と比較するとわずか2%程度で、売上高構成比ではラジオの55億円に次ぐ低さでニッチな市場のままだ。
電通グループは同日、2024年12月期の通期連結予想の修正を発表した。収益は1兆3567億円(修正前は1兆2567億円、前年比4.0%増)、営業利益は1071億円(同1350億円、同136.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は367億円(同617億円、前年は107億1400万円の赤字)に下方修正した。
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