撮影:セブツー
ハルメクホールディングス(以下、ハルメクHD)は8月14日、2025年3月期の第1四半期決算(4〜6月期)を発表した。売上高にあたる売上収益は93億2000万円(前年同期比13.2%増)、営業利益は6億400万円(同8.9%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は4億900万円(同18.9%増)だった。
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2024年1月に「ハルメク」の定価を690円から720円に変更しており、値上効果もあり売上収益は第1四半期で過去最高を更新した。営業利益は広告効率が改善途中のため前年同期からマイナスとなった。
シニア女性に向けた雑誌「ハルメク」の印刷証明付き発行部数は489,333部(2024年4〜6月)と出版不況にも関わらず大部数を維持しており、物販事業などに好影響をもたらしている。雑誌「ハルメク」の編集・発行を手掛ける情報コンテンツ事業の売上高は9億1700万円(前年同期比7.8%増)、ハルメク物販事業の売上高は55億5500万円(同9.1%増)と増収だった。
ハルメクHDは、2023年3月23日に東京証券取引所グロース市場に新規上場を果たし、「ハルメク」はシニア向け雑誌としてはナンバーワンのポジショニングを築いている。同社サイト「ハルメク365」は、小泉今日子の連載がスタートするなど、コンテンツも充実している。
3月には押し花教室などの事業を手掛ける花と緑の研究所の全株式を取得し、子会社化している。花と緑の研究所は、押し花作家で一般社団法人世界押花芸術協会会長である杉野宣雄氏が1991年に設立した。ハルメクHDはアクティブシニア層に向けた押し花教室を共同で開催してきたが、好評だったことから子会社化し、今後はグループ内でのコミュニティの形成による顧客基盤の拡大を目指していく。
ハルメクHDの2025年3月期の通期業績予想は、売上収益は340億円(前年比8.2%増)、営業利益は10億円(同16.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は6億円(同26.6%増)を見込む。
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