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繊研plus中国現地報道でレディス服のEC返品率が最大で80%に達し、出品業者が撤退・閉店を余儀なくされているとの話が出ている。多数のフォロワーを有して10年以上ECを経営してきた販売業者も、24年に入って続々閉店しているという。
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原因は23年末から複数のECプラットフォームが返品ポリシーを「返金のみ対応」に変更したこと。返品不要で返金に対応し、消費者の利便性、運搬や商品受け渡しの労力やコスト軽減を図ったものだろうが、商品が戻らない販売業者は損切り覚悟で調達量を多めにしなければならない。春の段階である中国人が「景気が悪い中で、さらに販売業者が苦労するのでは」と言っていたが、組織的な不正購入も増えて資金繰り圧迫につながっている。
不景気による価格競争や在庫のたたき売りも一因だ。ネットで検索すると同じ柄、仕様の商品を業者ごとに全く異なる価格で販売している。購入者は「返品可だから買ってみるか」となり、結局また返品が増えるという悪循環になりかねない。
EC企業と取引する生地商に聞くと「件数は変わらないが、今年は追加がほぼ来ない」と厳しい顔で川上にも影響している。健全な業界に戻るには、返品率を下げる対応がプラットフォーム側を含め大切だ。自社サイトやアプリなど、自らコントロールできる販路の強化が進むかもしれない。
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