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繊研plus販売現場の人手不足が深刻化するなか、カスハラ問題への認識が広がっている。
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UAゼンセンの今年の調査によると接客サービスに携わる半数近くがこの2年でカスハラの被害にあっているという。20年調査と比べ10ポイント程度低下しているのは喜ばしいことではある。「お客様は神様」とは限らないことが常識になってきたし、「クレームは改善のヒント」といって見極めることを怠ってはいけないことも認識されるようになった。もっと広めることが、法整備などと併せてカスハラを減らすことにつながるだろう。
一方で気になることがある。先の調査で60代以上と推定される高齢者によるカスハラは減っておらず、比率が高まっていること。高齢男性が激高しやすいことは知られているが、高齢化と、この間の売り場の変化の中で新たなリスクが生まれていないだろうか。
近所のスーパーに自動支払い機が導入されたが、高齢者の客が多い店で、サポート要員が欠かせない。高齢になるとどうしても最新の技術についていくのが難しくなる。それに対する配慮もカスハラの予防策になるだろう。
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