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青山商事が展開する「スーツスクエア(SUIT SQUARE)」から、ディレクターに「アメリヴィンテージ(Ameri VINTAGE)」「アメリ(AMERI)」などを手掛ける黒石奈央子を迎えた新ブランド「シス(CIS.)」がデビューする。9月下旬からスーツスクエアの全国15店舗と公式オンラインストアで取り扱いをスタートする。
スーツスクエアは、ライフスタイルの変化により多様化した消費者のニーズに対応することを目指し、2023年5月に「ザ・スーツカンパニー」からの屋号変更を発表。今年2月にはドレスカジュアルブランド「グービ(GOOVI)」を立ち上げるなど、若年層獲得を視野に入れたリブランディングを進めてきた。今回、既存事業ではアプローチできていなかった20〜30代女性の取り込みを狙い、SNSを中心にスーツスクエアの新たなターゲット層に絶大な支持を得ている黒石にオファー。「オフィスウェアをディレクションすることが自分の成長につながる」と考えた黒石が快諾し、新ブランドが実現した。
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「Classic.Innovative.Stylish」の頭文字をブランド名の由来とする「シス」は、「rules for fashion、enjoy with rule」をコンセプトに掲げ、形式的なルールに捉われないビジネスウェアを展開。シルエットだけではなく裏地、ボタンなど細部に至るまで黒石が企画し、遊び心を持たせたレイヤードスタイルを提案する。オンラインでブランド発表会に参加した黒石は「オフィスウェアにはもちろん規定があるが、ルールの中で最大限ファッションを楽しんでほしい」と話した。
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デビューコレクションとなる2024年秋冬コレクションでは、前立てを曲線状にデザインしたノーカラージャケットや、短丈ジャケットとジレ、パンツの3ピースセットアップ、タンクトップとの組み合わせを前提としたシャツなど約30アイテムを展開。価格はジャケットで3万円前後、パンツで2万円前後、シャツで1万円前後(全て税込)で、スーツスクエアとアメリヴィンテージの中間の価格帯になるという。今回のブランド発表会では一部アイテムのみの披露となったが、9月11日には特設サイト上で全アイテムの公開を予定している。
立ち上げ時はスーツスクエア全15店舗での展開のみだが、「ザ・スーツカンパニー」からの屋号変更が全国で完了する2025年秋冬シーズンからはスーツスクエア全店舗で取り扱いをスタートさせる計画。青山商事執行役員でTSC事業のトップを務める河野克彦事業本部長は、ブランドの具体的な売上目標については回答を控えたが「人気インフルエンサーでもある黒石さんをメインに打ち出した販促を打ち出し、自社と黒石さん両方のファンに向けて訴求する。まだスタート前ではあるが、手応えを感じられるのでは」と自信をのぞかせた。
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