中高校生を店に招きファッション業界の仕事を説明する竹田社長(同社提供)
【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ミキハウスアメリカは、乳幼児を育てる低所得家庭を20年以上にわたって支援する非営利団体、ルーム・トゥ・グローとパートナーシップを組み、在庫商品を同団体に寄付している。また、ミキハウスのロイヤルティープログラムに参加している顧客から状態の良いミキハウスの中古品を集め、無償で提供するなど地域社会に貢献している。
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中古品を寄付したい顧客は、ミキハウスアメリカのサイトから専用の申込書に記入し、送料支払い済みの送り状を受け取る。申請した商品を郵送すると、2週間以内にサイト内で還元可能なポイントを受け取る仕組みだ。
単品は5ドル相当、セーター、ドレス、アウターは10ドル相当のポイントがもらえる。ミキハウスは、受け取った商品を洗濯して寄付する形で、昨年7月に活動を開始した。単に商品を寄付するだけでなく、四半期から半年に1回程度、ルーム・トゥ・グローと一緒に仕分けもしている。
また、ニューヨークにある低所得家庭の子供たちをサポートする別の非営利団体、フレッシュ・エアー・ファンドにも商品を提供する。さらに同団体が支援している中高校生をミキハウスの期間限定店に招き、ファッション業界でキャリアを築く実例などを話し、質疑応答を受ける活動をしている。竹田欣克ミキハウスアメリカ社長は、「今後も先方と相談しながら、半年に一度ほどのペースで行っていく予定」と語る。
現地スタッフの発案によるボランティア活動の一端として、アースデーに合わせマンハッタン北部のインウッド・ハイパークで約3時間、清掃活動もしている。従業員の自主性に任せた自由参加だが、家族や友人とともに参加したスタッフもおり、地域住民からも好評だった。
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